名古屋競馬のクラス分けを見ていると、A級、B級、C級という表示だけでなく、C1組、B2組、A特別のような細かな表記が並び、中央競馬のクラス制度に慣れている人ほど仕組みがつかみにくいと感じやすいです。
結論からいうと、名古屋競馬では出走馬が過去に獲得した賞金をもとに番組賞金額を定め、その金額帯によって一般格のA級、B級、C級などに分けられ、さらに同じ階級の中で組や条件が細かく編成されます。
ただし、実際の予想では単純に上のクラスだから強い、下のクラスだから弱いと見るだけでは不十分で、転入馬の換算、若い馬の一般格編入、四半期ごとの控除、格上挑戦、同額時の優先順位まで理解すると、出走表の意味がかなり読みやすくなります。
ここでは地方競馬情報として名古屋競馬のクラス分けを軸に、公式の番組要綱で示される考え方をもとに、初心者がつまずきやすいポイントから馬券検討で使える見方まで順番に整理します。
名古屋競馬のクラス分けは番組賞金で決まる
名古屋競馬のクラス分けで最初に押さえるべきなのは、一般格のA級、B級、C級が馬の人気や直近着順だけで決まっているわけではないという点です。
基本になるのは番組賞金額で、名古屋競馬の番組編成では出走馬が収得した賞金のうち対象となる部分を計算し、その金額に応じて階級や組が決められます。
地方競馬では競馬場や地区ごとに細部が異なるため、名古屋競馬を見るときは全国共通のイメージだけで判断せず、愛知県競馬組合が出している名古屋競馬番組要綱を基準に読むのが安全です。
基本は一般格の三段階
名古屋競馬の一般格は、大きく見ると上位からA級、B級、C級という三段階で整理できます。
これは地方競馬の多くで見られる基本的な考え方に近く、一定以上の番組賞金を持つ馬がA級、その下にB級、さらに下にC級という形で並ぶため、出走表を見るときの最初の物差しになります。
ただし、A級といってもすべての馬が重賞級という意味ではなく、B級やC級でも相手関係、距離適性、転入直後の上積み、近走内容によって十分に勝負になることがあります。
予想では階級を馬の実力の大まかな位置として受け取り、そこに現在の調子やレース条件を重ねて判断するのが現実的です。
特に名古屋競馬は開催ごとの編成や番組賞金の調整が影響するため、同じC級でも組番号や相手関係によってレースの難易度が大きく変わります。
番組賞金が軸になる
番組賞金とは、出走馬の収得した賞金を番組編成用に整理した金額で、名古屋競馬のクラス分けを読むうえで最も重要な数字です。
名古屋競馬の番組要綱では、出走馬が1着から5着までに入って得た賞金をもとに番組賞金額を定め、その金額の順位によって出走馬の編成を行う考え方が示されています。
中央競馬の感覚では勝った馬がすぐ昇級するイメージを持ちやすいですが、地方競馬では5着以内の積み重ねでも番組賞金が増え、結果として階級や組の位置が動く場合があります。
そのため、名古屋競馬では勝ち馬だけでなく、堅実に掲示板へ入っている馬も番組賞金面では上がっていく可能性があり、近走の着順だけでなく賞金加算の流れを意識することが大切です。
なお、同じ着順でも競走区分によって換算の扱いが変わるため、特別競走や交流競走を使ってきた馬は単純な着順比較だけでは評価しきれません。
A級の境目を見る
名古屋競馬の一般格では、番組賞金額が一定以上になるとA級に格付けされるため、A級は番組賞金上位馬が集まる階層として考えられます。
2026年度の番組要綱では、一般格のA級は番組賞金額450万円以上が目安として示されており、B級との大きな境目はこの450万円ラインです。
| 一般格 | 番組賞金額の目安 | 見方 |
|---|---|---|
| C級 | 250万円未満 | 下位から中位 |
| B級 | 250万円以上450万円未満 | 中位層 |
| A級 | 450万円以上 | 上位層 |
ただし、A級の中にも番組賞金の幅があり、A級下位とA級上位では実績や相手経験に差が出るため、A級という文字だけで一括りにしないことが重要です。
馬券検討では、A級で安定して好走している馬と、B級から上がってA級の壁に当たっている馬を分けて見ると、人気馬の信頼度を判断しやすくなります。
B級は実力差が出やすい
B級はC級を突破してきた馬とA級から近い位置にいる馬が同じ階層に入りやすく、名古屋競馬の中でも実力差を見極める楽しさが出やすいクラスです。
番組賞金額で見るとB級は250万円以上450万円未満の範囲に入り、C級上がりの勢いがある馬と、A級手前で足踏みしている馬が混在することがあります。
このため、B級戦では単に前走着順が良い馬を買うだけではなく、どの組で走っていたか、相手が強かったか、今回の距離や枠順で同じ走りができるかを確認する必要があります。
特にB級の下位組で好走してきた馬がB級上位組へ進む場合、相手強化に見える一方で、時計や内容が伴っていればそのまま通用するケースもあります。
反対にA級から降りてきたように見える馬でも、近走で大きく負けている場合は単なる格だけでは信頼しづらく、近走内容とのバランスを見ることが大切です。
C級は組の位置が重要
C級は名古屋競馬を初めて見る人が最も多く目にしやすい階級で、頭数や組数が多くなりやすいため、C級という表示だけではレースの強弱を判断しにくいです。
番組賞金額で見るとC級は250万円未満の一般格ですが、その中には勝ち上がり目前の馬、転入して力を測っている馬、長く同じクラスで走っている馬などが含まれます。
そのため、C級ではC1組に近い上位の組なのか、C20組前後の下位の組なのかという位置づけが、実際の相手関係を読むうえで重要になります。
組番号が小さいほど上位の相手と走ることが多いという見方を基本にしつつ、開催ごとの編成や出走申込状況によって顔ぶれが変わる点も忘れないようにします。
C級下位で急に人気を集める転入馬や休み明けの馬は能力で突破する可能性がある一方、地方の砂や名古屋のコース形態に合うかを確認してから評価するのが堅実です。
組番号は細かな強さの目安
名古屋競馬の出走表に出てくるC1組、C2組、B1組のような組番号は、同じ階級の中でさらに馬を分けるための目安です。
基本的には番組賞金額や編成上の順位によって組が分かれ、同じC級でも上位組ほど番組賞金や近走内容の面で上にいる馬が集まりやすくなります。
ただし、組番号は毎回まったく同じ強さを保証するものではなく、開催ごとの出走申込頭数、休養馬、転入馬、格上挑戦の有無によって相手関係は変化します。
- 階級を先に見る
- 組番号で位置を確認する
- 前走の組を比べる
- 相手強化か相手緩和かを見る
- 時計と着差を重ねる
組番号を読むときは、今回の組だけでなく前走や二走前の組と比較し、同じC級でも上位へ進んでいるのか、下位へ回って相手が楽になっているのかを確認すると予想の精度が上がります。
人気馬が前走よりも明らかに組が上がっている場合は過信せず、穴馬が組を下げている場合は変わり身の余地を探すと見落としを減らせます。
同額時にも順位が決まる
番組賞金額が同じ馬が複数いる場合でも、名古屋競馬の番組編成では一定の優先順位に従って上位馬を決める仕組みがあります。
2026年度の番組要綱では、同額の場合に馬齢の低い馬、岐阜県所属馬、名古屋での出走回数が少ない馬、誕生日の遅い馬、牡馬またはせん馬という順序が示されています。
| 順位 | 区分 | 上位とされる馬 |
|---|---|---|
| 1 | 馬齢 | 若い馬 |
| 2 | 所属 | 岐阜県所属馬 |
| 3 | 出走回数 | 名古屋で少ない馬 |
| 4 | 誕生日 | 遅い馬 |
| 5 | 性 | 牡馬とせん馬 |
このルールは馬券予想で毎回直接使うものではありませんが、なぜ同じような賞金額の馬が違う組に入るのかを理解する助けになります。
特に若い馬や転入して間もない馬が思ったより上の組に入っている場合、単純な実力評価だけでなく編成上の優先順位が関係している可能性もあります。
細かな番組編成の背景を知っておくと、出走表を見たときに不自然に見えるクラス配置にも理由を見つけやすくなります。
格上挑戦は特別なサイン
名古屋競馬では、通常の番組賞金による格付けだけでなく、成績や条件を考慮して格上挑戦が認められる競走があります。
格上挑戦とは、本来の階級や組よりも上の条件に出走することで、能力を試す意図、番組選択の都合、適した距離や相手を求める意図などが背景にある場合があります。
番組要綱では、A級特別競走、B級1組や2組、C級1組、3歳1組などで挑戦できる馬の範囲が整理されており、すべての競走で自由に上へ出られるわけではありません。
予想では格上挑戦の馬を機械的に消すのではなく、前走の勝ち方、時計、上がりの脚、相手に余裕があったかを確認することで、人気薄の妙味を拾えることがあります。
一方で、着順だけは良くても下級条件の流れに恵まれていた馬は、格上相手で追走に苦労することがあるため、格上挑戦は期待材料と警戒材料の両方を持つサインとして扱います。
番組賞金の計算で迷いやすい点

名古屋競馬のクラス分けを理解するうえで、番組賞金の存在を知るだけではまだ不十分です。
実際には、どの着順まで賞金が対象になるのか、どの競走区分がどの程度換算されるのか、四半期ごとの調整で番組賞金がどう動くのかという点まで見る必要があります。
ここを理解すると、なぜ前走で勝ったのに思ったほど上のクラスへ行かない馬がいるのか、逆になぜ勝ち切れていない馬が上位組へ回るのかを説明しやすくなります。
対象は上位入着の賞金
名古屋競馬の番組賞金は、出走馬が収得した賞金のうち主に1着から5着までの成績を対象にして考えられます。
地方競馬全体でも番組賞金やポイントは上位入着を対象にする考え方があり、地方競馬全国協会の初心者向け情報でも、1着だけでなく5着でもクラスが上がることがある点が紹介されています。
この仕組みがあるため、勝ち切れない馬でも2着や3着を続けていると番組賞金が積み上がり、同じクラス内で相手が強くなる方向へ動くことがあります。
- 勝利だけで判断しない
- 2着や3着の加算を見る
- 掲示板続きの馬に注意する
- 着差と相手を合わせて見る
予想では、前走で勝って昇級した馬だけを警戒するのではなく、好走続きで番組賞金が増えてきた馬も相手強化のタイミングに入っていないかを確認する必要があります。
逆に着順は地味でも相手が強かった組で掲示板を確保している馬は、次走で条件が緩くなると一気に馬券圏内へ近づくことがあります。
競走区分で換算率が変わる
名古屋競馬の番組賞金は、すべての賞金を単純に同じ割合で足し込むわけではなく、競走区分によって換算率が変わる場合があります。
2026年度の番組要綱では、東海地区のダートグレード競走やネクストスター競走、JRA認定競走、2歳新馬戦、古馬のSP競走、他地区やJRAの交流競走などで異なる換算率が示されています。
| 競走区分 | 換算率の例 | 見方 |
|---|---|---|
| 東海地区の通常競走 | 100% | 基本に近い |
| 東海地区の2歳新馬戦 | 50% | 若駒向け |
| 古馬SPⅠ競走 | 60% | 特別扱い |
| 古馬SPⅡ競走 | 70% | 特別扱い |
| JRA交流競走 | 30% | 換算に注意 |
このため、出走表で同じ賞金実績に見える馬でも、どの競走で得た賞金なのかによって番組賞金上の扱いが変わることがあります。
特別競走や交流競走で好走してきた馬を評価するときは、実力面の価値と番組賞金上の反映が必ずしも同じではない点を分けて考えると混乱しにくくなります。
名古屋競馬のクラス分けを正確に追うなら、年度ごとの要綱で換算率を確認し、古い情報だけで判断しないことも大切です。
控除で位置が動く
名古屋競馬では、番組賞金が増える方向だけでなく、一定の時期に調整として控除が行われる仕組みもあります。
2026年度の番組要綱では、一般格のA級、B級、C級として競走に出走した馬を対象に、四半期ごとの開催終了後に番組賞金額の調整を行う考え方が示されています。
この控除は、長く在籍する馬の番組賞金が増え続けるだけにならないようにする役割があり、クラスの流動性を保つための仕組みとして理解できます。
- 四半期ごとに実施
- 一般格が主な対象
- 調整時点の金額を基準
- 期間内の獲得分を考慮
- 転入前の成績は別扱い
馬券予想では、控除の細かな計算を毎回完全に追う必要はありませんが、長く同じクラスで走っている馬が急に相手関係を変える背景として意識しておくと便利です。
特に年度や開催が進んだ時期には、番組賞金の増減が組替えに影響しやすいため、前走と今回のクラス表記を見比べる習慣が役立ちます。
転入馬のクラスで注意したい点
名古屋競馬では、JRAや他地区の地方競馬から転入してくる馬が出走することがあり、その馬たちは過去の収得賞金を名古屋の番組賞金へ換算して格付けされます。
転入馬は能力比較が難しく、過去の競馬場での成績がそのまま名古屋での走りにつながるとは限らないため、クラス分けの背景を知っておくと評価のブレを減らせます。
とくにJRA出身馬や南関東経験馬は人気になりやすい一方、換算率や加算額によって予想以上のクラスへ入ることもあるため、過去の実績と今回の条件を分けて見る必要があります。
JRA出身は加算に注意
名古屋競馬へ転入する馬の格付けでは、収得賞金額を一定の率で換算し、転入馬格付け表に当てはめて番組賞金額を決める考え方が使われます。
2026年度の番組要綱では、JRAや海外の競走、ダートグレード競走、南関東の競走、兵庫や高知の競走、その他地方競馬の競走などに分けて換算率が示されています。
さらに中央競馬所属で出走した経歴のある馬については、換算額に70万円を加算した額を用いる扱いが示されているため、JRA出身馬は実際の転入初戦のクラスを丁寧に見る必要があります。
- JRA成績をそのまま足さない
- 年齢で換算率が変わる
- 中央出走歴の加算がある
- 転入初戦は人気に注意する
予想では、JRAで勝ち切れなかった馬でも地方のC級やB級では能力が上に見えることがある一方、砂質、コーナーの回数、距離短縮、スタートの速さに対応できないと人気を裏切ることもあります。
転入初戦は情報が少ないため、過去の時計だけでなく調教気配、馬体重、枠順、先行力を合わせて判断するのが現実的です。
他地区成績は換算で見る
他地区の地方競馬から名古屋競馬へ転入する馬も、過去に獲得した賞金が名古屋の番組賞金へ換算されてクラスが決まります。
2026年度の番組要綱では、南関東、兵庫、高知、その他地方競馬などで換算率に差があり、さらに馬の年齢によっても割合が変わるため、転入馬のクラスは単純な賞金総額だけでは判断できません。
| 転入前の区分 | 2から4歳の例 | 5から6歳の例 | 7歳以上の例 |
|---|---|---|---|
| JRAや海外 | 35% | 25% | 20% |
| 南関東など | 50% | 40% | 30% |
| 兵庫や高知など | 80% | 60% | 50% |
| その他地方競馬 | 100% | 80% | 60% |
この差は、各地区の賞金水準や競走体系の違いを名古屋競馬の編成に合わせるための調整として理解できます。
例えば同じ地方競馬で好走してきた馬でも、所属していた地区や年齢によって名古屋での番組賞金額が変わるため、転入初戦のクラスが高すぎるのか低すぎるのかを慎重に見る必要があります。
馬券では、過去成績の見栄えだけで人気する馬よりも、名古屋のクラスに対して本当に余裕がある馬を探すことが重要です。
再転入は扱いが違う
一度愛知県に在籍していた馬が他地区や中央へ移り、再び名古屋競馬へ戻ってくる場合は、通常の新規転入馬とは扱いが変わることがあります。
2026年度の番組要綱では、愛知県在籍馬が地方競馬や中央競馬に転出した後、1度も出走せずに再び愛知県へ転入する場合は、愛知県在籍馬扱いとして転出前の東海地区の番組賞金を引き継ぐものとされています。
つまり、見た目には転入馬でも、実際には過去の名古屋での番組賞金がそのまま関係するケースがあり、単純に新天地で軽いクラスへ入ったと判断すると誤りやすくなります。
- 転出後の出走有無を見る
- 過去の名古屋在籍を見る
- 東海地区の番組賞金を確認する
- 休養明けの状態を重視する
再転入馬はコース経験がある点でプラスに見える一方、休養や転出の理由によって状態面に不安が残ることもあります。
出走表では前所属だけでなく過去の名古屋成績を見返し、同じコースでどの程度走れていたかを確認すると評価しやすくなります。
二歳三歳から一般格へ変わる流れ

名古屋競馬のクラス分けでは、一般格のA級、B級、C級だけでなく、2歳格や3歳格という若い馬の扱いも重要です。
若い馬は成長差が大きく、年齢限定の競走から一般格へ編入されるタイミングで相手関係が大きく変わるため、クラス表記を見落とすと予想の前提がずれてしまいます。
特に3歳馬が古馬と混じる時期は、番組賞金の控除や一般格への編入が関係し、実績の見え方と実際のクラス負担がずれることがあります。
年齢格には上限がある
名古屋競馬の番組要綱では、2歳や3歳の階級についても番組賞金額の上限が示されており、その上限に達した馬は一般格へ編入される流れがあります。
2026年度の要綱では、2歳は2027年1月以降3歳として扱われる区分で450万円未満、3歳は440万円未満という目安が示されています。
このため、若い馬が年齢限定戦で好成績を重ねると、同世代の中で走るだけでなく、一般格の馬たちと比較される位置へ移ることになります。
- 2歳格は成長途上
- 3歳格は編入時期が重要
- 賞金上限で一般格へ移る
- 古馬相手で評価が変わる
馬券では、3歳同士で強かった馬が古馬相手でも通用するのか、逆に古馬の下級条件なら斤量や勢いで突破できるのかを見極めることがポイントです。
若い馬のクラス替わりは人気が偏りやすいため、過去の相手レベルと今回の組の強さを冷静に比較することが大切です。
一般格編入では控除がある
2歳格や3歳格の馬が一般格へ入るときには、番組賞金額から一定の控除を行う仕組みが示されています。
2026年度の名古屋競馬番組要綱では、初出走が東海地区で転出歴のない馬、地方競馬所属での出走歴のみの転入馬、JRA所属での出走歴のある転入馬で控除額が分かれています。
| 区分 | 控除の例 | 見方 |
|---|---|---|
| 東海地区初出走で転出歴なし | 200万円 | 地元生え抜き型 |
| 地方競馬のみの転入馬 | 100万円 | 地方転入型 |
| JRA出走歴あり | 70万円 | 中央経験型 |
また、第13回名古屋競馬終了後に3歳馬の一般格への一斉編入を行う際には、番組賞金額に対する割合控除と上限額が示されるため、編入時期によって見え方が変わります。
この控除は若い馬が年齢限定戦で得た賞金をそのまま古馬条件へ持ち込むのではなく、一般格の中で相手関係を調整する役割を持っています。
予想では、一般格へ入ったばかりの3歳馬がどの程度控除されているかを把握し、実績の派手さだけでなく今回の階級での相対的な位置を確認することが重要です。
若い馬は成長力も見る
2歳や3歳の馬を名古屋競馬で評価するときは、番組賞金によるクラス分けだけでなく、短期間での成長を見逃さないことが大切です。
若い馬は一戦ごとに馬体や精神面が変わりやすく、前走の敗戦がそのまま次走の能力限界を意味しないこともあります。
一方で、相手が同世代から古馬へ変わった途端にペースや馬群の圧力が厳しくなり、人気ほど走れないケースもあります。
- 馬体重の増減
- スタートの改善
- 砂をかぶる経験
- 距離延長への対応
- 古馬相手の追走力
若い馬のクラス替わりでは、着順だけでなくレース内容の変化を見て、先行できるようになったのか、最後まで脚を使えるようになったのかを確認すると評価しやすくなります。
特に名古屋競馬はコーナーや位置取りの影響を受けやすい条件があるため、成長途上の馬が枠順や展開で一変する余地も考えておきたいところです。
出走表でクラスを予想に生かす方法
名古屋競馬のクラス分けを知る目的は、制度を暗記することではなく、出走表やレース条件を見たときに相手関係を素早く読み取れるようにすることです。
クラス、組、前走条件、転入履歴、番組賞金の動きがつながって見えると、人気馬の不安材料や穴馬の上積みを発見しやすくなります。
ここでは、実際に出走表を読むときにどの順番で確認すると迷いにくいかを、名古屋競馬の予想に使いやすい形で整理します。
最初に階級を見る
出走表を見るときは、まずレース名や条件に含まれるA級、B級、C級、3歳などの階級を確認します。
階級を見れば、そのレースが一般格の上位層なのか、中位層なのか、下位層なのかが大まかにわかり、各馬の近走成績をどのレベルで評価すべきかの土台ができます。
次に、前走が同じ階級だったのか、上の階級だったのか、下の階級だったのかを比べると、今回の相手関係が強化なのか緩和なのかを判断しやすくなります。
- 今回の階級
- 今回の組
- 前走の階級
- 前走の組
- 相手関係の変化
例えば前走C級上位で4着だった馬が、今回も同じような上位組に出るなら安定感を評価できますが、C級下位から一気に上位へ移る馬は内容の裏付けが必要です。
反対に前走B級で大敗した馬がC級やB級下位に近い条件へ回る場合は、着順だけで人気を落としているなら見直しの余地があります。
近走の積み上げを見る
名古屋競馬のクラス分けでは上位入着の賞金が番組賞金に反映されるため、近走で勝っていない馬でも位置が変わる可能性があります。
そのため、出走表では勝利数だけでなく、2着、3着、4着、5着を続けている馬がどの程度番組賞金を積み上げてきたかを意識すると相手強化の兆しをつかみやすくなります。
| 近走傾向 | 番組賞金面の見方 | 予想での注意 |
|---|---|---|
| 連勝中 | 加算が大きい | 相手強化を確認 |
| 2着続き | 着実に増える | 人気過剰に注意 |
| 掲示板続き | 少しずつ上がる | 組替えを見る |
| 大敗続き | 増えにくい | 条件緩和を探す |
近走の積み上げを見ると、勝ち切れない馬がなぜ上位組へ入っているのか、また大敗続きの馬がなぜ相手の軽いところへ回っているのかを理解しやすくなります。
ただし、賞金の積み上げだけで馬の状態が良いとは限らないため、直線で伸びているのか、先行して止まっているのか、馬体重が大きく減っていないかも合わせて確認します。
番組賞金の流れとレース内容を重ねることで、人気の根拠が強い馬と、クラス表記だけで過大評価されている馬を分けやすくなります。
能力審査も背景になる
名古屋競馬では、転入馬や未出走馬などが出走する前に馬検査や能力審査が関係する場合があり、階級別の合格タイムも要綱に示されています。
2026年度の番組要綱では、能力審査の合格タイムとして2歳と3歳、C級、B級、A級で900メートルの基準が分けられており、階級が上がるほど速いタイムが求められます。
| 階級 | 距離 | 合格タイム |
|---|---|---|
| 2歳と3歳 | 900メートル | 1分03秒0以内 |
| C級 | 900メートル | 1分02秒5以内 |
| B級 | 900メートル | 1分02秒0以内 |
| A級 | 900メートル | 1分01秒5以内 |
能力審査のタイムはそのままレースの着順を予測する数字ではありませんが、出走資格や階級の背景を理解するうえで参考になります。
特に休養明け、転入初戦、未出走に近い馬を見るときは、クラス分けだけでなく、実戦感覚やゲート、調教の進み具合を合わせて考えることが大切です。
能力審査を過大評価しすぎる必要はありませんが、少なくとも名古屋競馬では番組編成と出走条件が制度的につながっていることを知っておくと、出走表の読み方が一段深くなります。
クラスの仕組みを読めると名古屋競馬は見やすくなる
名古屋競馬のクラス分けは、一見するとA級、B級、C級、組番号が並ぶだけに見えますが、実際には番組賞金額を中心に、競走区分ごとの換算、転入馬の扱い、若い馬の一般格編入、四半期ごとの控除、格上挑戦などが絡み合って成り立っています。
最初に覚えるべきポイントは、一般格ではC級が250万円未満、B級が250万円以上450万円未満、A級が450万円以上という大枠で見られることと、同じ階級の中でも組番号によって相手関係が変わることです。
次に大切なのは、勝った馬だけでなく2着から5着までの好走も番組賞金に関係するため、近走で掲示板を続けている馬はクラス内での位置が上がっている可能性があるという見方です。
転入馬や3歳馬は、過去の賞金がそのまま反映されるとは限らず、換算率や控除によって名古屋の番組賞金へ置き換えられるため、出走表では前所属、年齢、過去の条件を合わせて確認すると評価しやすくなります。
名古屋競馬を予想するときは、クラス名だけで強弱を決めず、今回の階級、組番号、前走条件、相手関係の変化、近走内容を順番に見ることで、人気馬の不安や穴馬の狙いどころを発見しやすくなります。



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