歴代獲得賞金を競馬の記録として調べると、最初に気になるのは「一番稼いだ競走馬はどの馬なのか」という順位ですが、実際には単純な金額だけでは見えない背景が多くあります。
近年はジャパンカップや有馬記念のような国内高額G1に加えて、サウジカップ、ドバイワールドカップ、ドバイシーマクラシック、ブリーダーズカップなど海外の巨額賞金レースが日本馬のランキングを大きく動かすようになりました。
そのため、同じ「獲得賞金ランキング」でも、中央競馬だけを集計するのか、地方競馬や海外競馬を含めるのか、付加賞や褒賞金をどう扱うのかによって、順位や印象が変わる点に注意が必要です。
ここでは、公開されているランキング情報やJRAの競走馬情報をもとに、2026年春時点での日本馬の歴代獲得賞金上位を整理しながら、競馬ファンが記録を読むときに押さえたい基準、時代背景、今後の更新候補までわかりやすく解説します。
歴代獲得賞金が多い競走馬ランキング
日本馬の歴代獲得賞金ランキングは、かつて芝の王道路線で長く活躍した名馬が中心でしたが、近年は海外ダートや国際招待競走で一気に賞金を積み上げる馬が上位に入る構図へ変わっています。
特にフォーエバーヤング、ウシュバテソーロ、パンサラッサのように海外高額レースで結果を出した馬は、国内だけで積み上げた過去の名馬とは違う形でランキングを押し上げました。
ここで示す金額は、netkeibaの歴代獲得賞金ランキングやWIN競馬の日本馬歴代獲得賞金ランキングなどの公開情報を参考にし、集計時点や為替換算で差が出る可能性を前提に読めるよう整理しています。
トップ10早見表
まず全体像をつかむなら、上位10頭の名前、金額、稼ぎ方を並べて見るのが最もわかりやすいです。
ランキング上位には、芝中長距離の王道路線で長く賞金を積み重ねた馬、海外ダートの超高額レースで一気に跳ねた馬、牝馬限定戦と古馬混合G1を両方制した馬が混在しています。
| 順位 | 馬名 | 獲得賞金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | フォーエバーヤング | 約49億3699万円 | 海外ダート型 |
| 2位 | ウシュバテソーロ | 約26億0131万円 | ドバイ型 |
| 3位 | イクイノックス | 約22億1544万円 | 芝王道型 |
| 4位 | アーモンドアイ | 約19億1526万円 | 牝馬名馬型 |
| 5位 | キタサンブラック | 約18億7684万円 | 国内王道型 |
| 6位 | パンサラッサ | 約18億4466万円 | 海外一撃型 |
| 7位 | テイエムオペラオー | 約18億3518万円 | 年間無双型 |
| 8位 | ドウデュース | 約17億7587万円 | 復活名馬型 |
| 9位 | ジェンティルドンナ | 約17億2603万円 | 牝馬三冠型 |
| 10位 | オルフェーヴル | 約15億7621万円 | 三冠海外型 |
この表を見ると、歴代獲得賞金の競馬記録は「強さの比較」だけでなく、「どの時代に、どの路線で、どの国の賞金を得たか」を読み解く記録だとわかります。
フォーエバーヤング
フォーエバーヤングは、歴代獲得賞金の競馬ランキングを大きく塗り替えた存在で、海外ダート高額レースの影響力を最も象徴する馬です。
日本国内の賞金だけで過去の名馬を追い抜いたわけではなく、サウジアラビア、アメリカ、ドバイなど世界の高額賞金体系に乗りながら結果を出したことが、圧倒的な金額差につながりました。
このタイプの馬を見るときは、勝利数やG1勝利数だけでなく、出走したレースそのものの賞金水準、現地通貨の扱い、為替換算の時点を一緒に見る必要があります。
特にサウジカップやブリーダーズカップクラシックのようなレースは、1戦で国内G1数勝分に近い賞金インパクトを持つため、ランキング上では短期間で一気に順位が変わります。
フォーエバーヤングの存在は、日本競馬の賞金記録が国内完結型から国際遠征型へ移ったことを示しており、今後の歴代ランキングを考えるうえでも基準点になる馬です。
ウシュバテソーロ
ウシュバテソーロは、ダート路線での成長と海外G1での結果によって、歴代獲得賞金ランキング上位に到達した代表的な馬です。
芝で目立った成績を残してからダートに転向したのではなく、ダート中距離で適性を開花させ、東京大賞典やドバイワールドカップのような大舞台で存在感を高めました。
とくにドバイワールドカップは世界的にも賞金規模が大きく、ここで勝ち負けするだけで日本国内の年間G1戦線とは別次元の金額を加算できます。
ランキングを見る読者が注意したいのは、ウシュバテソーロの賞金額が単なる出走数の多さではなく、高単価レースで結果を出した効率の高さによって形成されている点です。
そのため、ウシュバテソーロは「ダート馬は芝馬より賞金面で不利」という従来の印象を変えた一頭であり、海外ダート路線の価値を日本の競馬ファンに強く印象づけました。
イクイノックス
イクイノックスは、少ない出走数で巨額の賞金を獲得した点が特徴で、歴代獲得賞金ランキングの中でも効率の良さが際立つ馬です。
天皇賞秋、有馬記念、ドバイシーマクラシック、宝塚記念、ジャパンカップといった最高水準のレースを連続して制し、芝中長距離路線の頂点を極めました。
出走数が多くないにもかかわらず上位にいる理由は、国内外の高額G1を選び、そこで確実に勝ち切る競走能力とローテーション設計がかみ合ったためです。
イクイノックスの賞金記録を読むときは、単なる総額だけでなく、1戦あたりの獲得効率、勝ったレースの格、引退時期の早さを合わせて考えると価値が見えやすくなります。
もし現役を長く続けていればさらに上積みできた可能性はありますが、種牡馬価値や馬のコンディションを考えると、短く濃いキャリアで記録を残したタイプといえます。
アーモンドアイ
アーモンドアイは、牝馬三冠、ジャパンカップ、天皇賞秋などを制し、牝馬として歴代獲得賞金ランキング上位に入った名馬です。
牝馬限定戦だけで賞金を積み上げたわけではなく、古馬牡馬相手のG1でも高いパフォーマンスを発揮したため、牝馬の枠を超えた歴史的な評価を受けています。
特にジャパンカップの勝利は賞金面でも記録面でも大きく、世界的名馬を相手にしたレース内容と合わせて、競馬ファンの記憶に残るポイントになりました。
ランキング上ではフォーエバーヤングやウシュバテソーロのような海外高額ダート型に抜かれましたが、芝の王道路線と牝馬路線を両立した価値は今も色あせません。
アーモンドアイを見ることで、歴代獲得賞金は単に「一番稼いだ馬」を並べるだけでなく、性別、路線、時代、勝ち方の違いを比較する材料になることがわかります。
キタサンブラック
キタサンブラックは、国内の芝中長距離路線を中心に賞金を積み上げた典型的な王道型の名馬です。
菊花賞、天皇賞春、ジャパンカップ、大阪杯、天皇賞秋、有馬記念など、JRAの高額G1を継続的に走り、安定した成績で総額を伸ばしました。
この馬の強みは、一発の海外超高額レースではなく、国内の主要G1で長く主役を張り続けた持続力にあります。
歴代獲得賞金ランキングでは、海外高額賞金時代の馬に順位を譲る場面が増えましたが、国内中央競馬の王道路線でここまで稼いだ点は非常に価値があります。
また、引退後にイクイノックスを出した種牡馬としての存在感も大きく、賞金ランキングを親子の競馬史として見る楽しみも生まれています。
パンサラッサ
パンサラッサは、歴代獲得賞金ランキングの中でも「一撃の価値」を最もわかりやすく示す馬です。
大逃げという個性的な戦法でファンを引きつけ、ドバイターフやサウジカップで結果を出したことにより、総賞金を一気に押し上げました。
国内で安定してG1を勝ち続けたタイプではないため、勝利数や総合成績だけを見ると他の上位馬と印象が異なります。
しかし、サウジカップのような世界最高級の賞金レースを勝つと、ランキング上では大きな意味を持ち、競馬の記録におけるレース選択の重要性が際立ちます。
パンサラッサは、強さの形が必ずしも万能型だけではないことを示し、個性、適性、展開、海外遠征の成功が賞金記録を作ることを教えてくれる馬です。
テイエムオペラオー
テイエムオペラオーは、2000年前後の日本競馬において圧倒的な安定感で賞金を積み上げた名馬です。
2000年には天皇賞春、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念を含む主要レースを次々に制し、年間を通じた強さを見せました。
現在のような海外超高額賞金の恩恵を大きく受けたわけではないにもかかわらず、長く歴代獲得賞金の上位に残り続けた点が大きな評価ポイントです。
賞金額だけで比較すると近年の馬に抜かれていますが、当時の賞金水準を考えると、同時代内での突出度は非常に高いといえます。
テイエムオペラオーを見ると、歴代ランキングは金額の絶対値だけでなく、その時代にどれほど抜けた存在だったかを考えることで、より公平に楽しめます。
ドウデュース
ドウデュースは、日本ダービー、有馬記念、天皇賞秋、ジャパンカップなど大舞台で印象的な勝利を重ね、歴代獲得賞金ランキング上位に入った馬です。
2歳時から素質を見せ、日本ダービーで世代の頂点に立った後、苦しい時期を挟みながら古馬になって再びG1戦線の主役へ戻ったストーリー性があります。
賞金面では国内の主要G1を複数制したことが大きく、海外高額レースで一気に跳ねたタイプとは違い、JRAの王道路線で積み上げた比重が高い馬です。
このようなタイプは、競走成績の波や復活劇がランキングの見え方に影響しやすく、単純な金額以上にファンの記憶へ残ります。
ドウデュースの記録は、賞金ランキングが馬の強さだけでなく、キャリアの物語や名勝負の記憶を呼び起こす入口になることを示しています。
獲得賞金ランキングを読む前に押さえたい基準

競馬の歴代獲得賞金ランキングは便利な指標ですが、集計範囲を確認せずに比較すると誤解が生まれやすい記録です。
中央競馬だけを対象にしたランキング、地方競馬や海外競馬まで含めた総賞金ランキング、付加賞や褒賞金の扱いを含むデータでは、同じ馬でも金額が変わる場合があります。
そのため、ランキングを見るときは「どのデータが、いつ時点で、何を含めているのか」を先に押さえることが大切です。
集計範囲
歴代獲得賞金の順位で最初に確認すべきなのは、中央競馬だけの成績なのか、地方競馬や海外競馬を含む総賞金なのかという集計範囲です。
たとえばJRA発表の中央競馬内ランキングでは、海外賞金や地方賞金を含まないため、海外で大きく稼いだ馬の順位が総賞金ランキングとは違って見えることがあります。
| 集計タイプ | 含まれる範囲 | 見え方 |
|---|---|---|
| 中央のみ | JRA成績中心 | 国内王道型が強い |
| 総賞金 | 中央・地方・海外 | 海外遠征型が上がる |
| 独自集計 | 媒体ごとに差 | 更新時点に注意 |
ランキングを比較するときは、表の数字をそのまま並べるよりも、同じ条件で集計されたデータ同士を比べる姿勢が欠かせません。
特にフォーエバーヤングやウシュバテソーロのような海外賞金比率が高い馬は、中央のみのランキングと総賞金ランキングで印象が大きく変わります。
海外賞金
近年の歴代獲得賞金ランキングを理解するうえで、海外賞金の存在は避けて通れません。
サウジアラビア、ドバイ、アメリカ、香港などの高額レースは、日本国内のG1とは賞金規模が違うため、1戦の結果が歴代順位を大きく動かします。
- サウジカップ
- ドバイワールドカップ
- ドバイシーマクラシック
- ブリーダーズカップ
- 香港国際競走
ただし、海外賞金は現地通貨、米ドル、日本円換算の時点によって見え方が変わるため、細かな金額を比較するときは集計元の注記を確認する必要があります。
海外で稼いだ馬を過小評価する必要はありませんが、国内だけで積み上げた過去の名馬と比較する場合は、賞金水準の違いも同時に考えると納得しやすくなります。
総賞金
総賞金という言葉は一見わかりやすいですが、実際には本賞金、付加賞、地方賞金、海外賞金などがどこまで含まれるかで意味が変わります。
JRAの競走馬情報では、総賞金の内訳として付加賞、地方賞金、海外賞金、収得賞金などが確認できる馬もあり、記録を丁寧に見たいときに役立ちます。
馬券ファンが混同しやすいのは、歴代獲得賞金で見る総額と、出走条件に関わる収得賞金が同じものではない点です。
総賞金は競走馬がキャリアで得た賞金の大きさを示す指標であり、収得賞金は番組上のクラスや出走可否に関わる別の概念として扱われます。
この違いを知っておくと、ランキング記事、出馬表、競走馬プロフィールを見たときに、数字の意味を取り違えにくくなります。
高額賞金時代で順位が変わった理由
歴代獲得賞金の競馬ランキングが近年大きく動いた最大の理由は、馬そのものの強さだけではなく、競馬を取り巻く賞金環境が変化したことにあります。
国内G1の賞金増額、海外招待競走の高額化、日本馬の遠征ノウハウの蓄積、為替相場の影響が重なり、以前なら考えにくかったスピードで総賞金が伸びるようになりました。
ここを理解すると、昔の馬が今の馬より弱かったという単純な見方ではなく、時代ごとの条件差を踏まえて記録を読めるようになります。
海外遠征
ランキング上位に海外遠征型の馬が増えた背景には、日本馬の能力向上だけでなく、陣営が海外レースを現実的な選択肢として組み込めるようになったことがあります。
輸送、検疫、現地調整、騎手選択、馬場適性の研究が進み、日本馬がサウジやドバイで勝ち負けすることは特別な例外ではなくなりました。
| 遠征先 | 特徴 | 賞金面 |
|---|---|---|
| サウジ | ダート高額 | 一撃が大きい |
| ドバイ | 芝とダート | 上位入着も重要 |
| 香港 | 芝中距離 | 適性重視 |
| 米国 | ダート本場 | 名誉も大きい |
このような海外遠征はリスクも大きく、馬場、気候、輸送疲れ、相手関係が国内とは異なるため、賞金だけを狙って簡単に成功できるものではありません。
それでも適性が合う馬にとっては、国内で数戦かけて積み上げる金額を一度に得られる可能性があり、ランキング更新の大きな要因になっています。
為替換算
海外賞金を日本円で表示する場合、為替換算がランキングの見え方に大きく影響します。
同じ米ドル賞金でも、円高の時期と円安の時期では日本円換算額が変わるため、金額だけで時代をまたいで比較するとズレが出ます。
- 換算年の違い
- 採用レートの違い
- 米ドル建て賞金
- 現地通貨建て賞金
- 媒体ごとの注記
このため、細かな順位差を比べるときは、ランキングページに記載された換算レートや更新日を必ず確認するのが安全です。
特に数千万円から数億円の差で順位が変わる中位以下では、レース結果の追加や換算方法の違いだけで表示順位が動く可能性があります。
レース選択
歴代獲得賞金の上位馬は、単に強いだけでなく、賞金効率の高いレースを走れる状態にあったことも重要です。
同じG1馬でも、国内マイル中心、クラシック中心、古馬王道中心、海外ダート中心では、1勝あたりの賞金額や上位入着時の加算額が異なります。
たとえば国内の王道路線であれば、ジャパンカップや有馬記念のような高額レースを勝つことがランキング上昇に直結します。
一方で海外ダート路線では、サウジカップやドバイワールドカップのような超高額レースで勝ち負けするだけで、過去の名馬を一気に追い抜くことがあります。
したがって、賞金ランキングを見るときは「どの馬が強いか」だけでなく、「どの路線を選べる能力と適性があったか」を見ると理解が深まります。
芝とダートで異なる賞金の稼ぎ方

競馬の歴代獲得賞金ランキングを眺めると、芝の王道路線で積み上げるタイプと、ダートの海外高額レースで跳ねるタイプの違いがはっきり見えてきます。
以前は芝の中長距離G1を勝つ馬が賞金面でも中心でしたが、近年はダート馬が世界の賞金体系に乗ることでランキング上位へ食い込むようになりました。
この違いを知ると、馬の適性やローテーションを見ながら、将来どの馬が賞金記録を伸ばしやすいのかを考えやすくなります。
芝王道
芝王道路線の賞金の稼ぎ方は、クラシック、古馬中長距離G1、グランプリ、ジャパンカップを長く走り、勝利と上位入着を重ねる形が基本です。
キタサンブラック、イクイノックス、ドウデュース、ジェンティルドンナ、オルフェーヴルのような馬は、芝の大舞台で結果を出したことが総賞金に直結しています。
| 路線 | 代表レース | 稼ぎ方 |
|---|---|---|
| クラシック | 皐月賞・日本ダービー | 早期加算 |
| 古馬王道 | 天皇賞・宝塚記念 | 継続加算 |
| 国際G1 | ジャパンカップ | 高額加算 |
| グランプリ | 有馬記念 | 名誉と賞金 |
芝王道型は、1戦で海外ダートほどの金額を得るケースは限られますが、国内での出走機会が比較的読みやすく、安定して賞金を積み上げやすい利点があります。
ただし、種牡馬価値が高まった馬は早期引退することも多く、現役期間の長さがランキング上昇の鍵になる点には注意が必要です。
ダート
ダート路線は、近年の歴代獲得賞金ランキングで最も変化が大きい分野です。
日本国内のダートG1やJpn1だけでは芝王道路線を大きく上回りにくい一方、サウジやドバイで結果を出すと一気にランキング上位へ届く可能性があります。
- 海外適性
- 砂質への対応
- 輸送耐性
- 先行力
- タフな持続力
フォーエバーヤングやウシュバテソーロのような馬が上位に来たことで、ダート馬のキャリア設計は国内完結ではなく世界を見据える時代へ進んだといえます。
ただし、海外ダートは相手も強く、条件差も大きいため、賞金額の高さだけで簡単に狙える路線ではありません。
牝馬
牝馬が歴代獲得賞金ランキングで上位に入るには、牝馬限定G1だけでなく、古馬牡馬混合G1で結果を出すことが大きな条件になります。
アーモンドアイやジェンティルドンナは、牝馬三冠や牝馬限定戦で評価を得ただけでなく、ジャパンカップなどの大舞台で牡馬を相手に勝ち切りました。
牝馬は繁殖入りのタイミングが早くなることも多いため、現役期間が限られる中で高額レースをどれだけ勝てるかがランキング上昇の鍵になります。
一方で、牝馬限定戦から古馬混合G1へ自然につなげられる馬は、賞金だけでなく歴史的評価も非常に高くなります。
牝馬の賞金記録を見るときは、金額の大きさに加えて、どの相手に勝ったのか、どの条件で能力を示したのかを合わせて読むと魅力が伝わります。
ランキングを予想や回顧に活かす視点
歴代獲得賞金ランキングは、過去の名馬を振り返るための記録であると同時に、現役馬の評価や今後のローテーションを考える材料にもなります。
ただし、獲得賞金が多い馬ほど次走で必ず強いという単純な指標ではなく、過去にどの条件で稼いだのかを見分けることが重要です。
予想や回顧に活かすなら、金額そのものよりも、賞金を得たレースの質、時期、馬の成長曲線、適性の一致を読むことが大切です。
世代比較
歴代獲得賞金を使って世代比較をする場合、同じ金額でも時代によって価値が違うことを意識する必要があります。
現在は国内外ともに高額レースが増えており、過去の名馬よりも短期間で大きな金額を稼げる環境が整っています。
| 比較軸 | 見るポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| 金額 | 総賞金 | 時代差がある |
| 勝利数 | G1勝利 | 賞金差は別 |
| 出走数 | キャリア量 | 効率も見る |
| 相手関係 | 対戦相手 | 単純化しない |
たとえばテイエムオペラオーと近年の海外高額賞金馬を金額だけで比べると、現代馬が有利に見えやすくなります。
しかし、その時代の賞金水準や国内レース体系を踏まえると、過去の馬の突出度がより正しく見えてきます。
馬券
獲得賞金ランキングは馬券予想にも使えますが、使い方を間違えると過去の実績に引っ張られすぎます。
賞金が多い馬は高い能力や実績を示している一方で、ピークを過ぎている、条件が合わない、海外遠征帰りで状態が読みにくいなどのリスクもあります。
- 近走内容
- 適性条件
- 斤量
- 間隔
- 馬場状態
馬券で重要なのは、歴代賞金の多さを「過去の能力証明」として扱い、次走の条件にその能力が再現されるかを別に判断することです。
特に高額賞金を海外で得た馬が国内に戻る場合は、相手関係が楽になる面と、馬場や展開が変わる面の両方を見なければなりません。
記録更新
今後の歴代獲得賞金ランキングで記録を更新しやすい馬は、国内外の高額レースを複数走れる能力と、現役を続けられる状態の両方を持つ馬です。
単に強いだけではなく、芝ならジャパンカップや有馬記念、海外ならサウジやドバイ、アメリカの大舞台に挑める適性と陣営判断が必要になります。
また、若い時期からG1級で賞金を積み上げ、古馬になっても能力を維持できる馬は、ランキング上位へ届く可能性が高まります。
一方で、種牡馬価値や繁殖価値が高い馬ほど早期引退する判断もあり、能力があっても総賞金を伸ばし切らないケースがあります。
記録更新候補を考えるときは、能力、路線、賞金水準、現役継続、海外適性という複数の条件がそろっているかを見ると現実的です。
よくある疑問を整理する
歴代獲得賞金の競馬記録は話題性が高い一方で、初心者ほど混同しやすい言葉や比較ポイントがあります。
特に「獲得賞金が多い馬が最強なのか」「中央の賞金と総賞金は同じなのか」「馬主の手取りと同じなのか」という疑問は、ランキングを見るたびに出てきやすい部分です。
ここでは、検索ユーザーが迷いやすい疑問を整理し、ランキングをより正確に読めるようにします。
最強馬との違い
獲得賞金が多い馬は優れた実績を持つことが多いですが、それだけで最強馬を決めることはできません。
賞金額はレースの賞金水準、時代、出走国、為替、現役期間、レース選択に影響されるため、純粋な能力比較とは少し性質が異なります。
| 指標 | 意味 | 弱点 |
|---|---|---|
| 獲得賞金 | 稼いだ総額 | 時代差が大きい |
| G1勝利数 | 大舞台の勝利 | 賞金差は反映しない |
| レーティング | 能力評価 | 一般には難しい |
| ファン評価 | 記憶と人気 | 主観が入る |
たとえば過去の名馬は現在ほど高額な海外レースを走る機会が少なかったため、現代馬より賞金額で不利になりやすい面があります。
そのため、歴代獲得賞金は最強馬論の材料の一つとして使い、勝ち方、相手、時代背景、距離適性も合わせて考えるのが自然です。
馬主の手取り
獲得賞金ランキングに表示される金額は、一般に競走馬がレースで得た賞金総額を示すもので、馬主がそのまま全額を受け取るという意味ではありません。
実際には騎手、調教師、厩務員、生産牧場、クラブ法人の出資者など、関係者への配分や各種控除があり、数字の見え方と実際の手取りは異なります。
- 騎手への進上金
- 調教師への進上金
- 厩務員への進上金
- 税金や経費
- クラブ出資配分
そのため、ランキングの金額を見て「馬主がこれだけ利益を得た」と単純に考えるのは正確ではありません。
歴代獲得賞金は、経済的な手取り額よりも、競走馬がどれだけ大きな舞台で結果を出したかを示す記録として読むのが適しています。
更新時点
歴代獲得賞金ランキングは、現役馬がいる限り更新され続ける記録です。
特に海外遠征を控える馬、国内高額G1に出走する馬、地方交流重賞で賞金を積む馬がいる場合、数週間から数カ月で順位が変わることがあります。
ランキングページを見るときは、必ず更新日や集計時点を確認し、現役馬の直近成績が反映されているかを見ましょう。
2026年春時点でも、JRAの競走馬情報ではダノンデサイルやソウルラッシュのように10億円を超える総賞金を持つ馬の内訳が確認でき、上位層の入れ替わりが今後も起きる可能性があります。
最新順位を厳密に知りたい場合は、ランキング記事だけでなく、JRAの競走馬情報、レース結果、海外成績の反映状況を組み合わせて確認するのが安心です。
歴代獲得賞金の記録から競馬の変化を読む
歴代獲得賞金を競馬の記録として見ると、単に金額が多い馬を並べるだけではなく、日本競馬の国際化、賞金体系の変化、芝とダートの価値の変化まで読み取れます。
フォーエバーヤングやウシュバテソーロの上位進出は、海外ダート高額レースが日本馬のキャリア設計に大きな影響を与える時代になったことを示しています。
一方で、イクイノックス、アーモンドアイ、キタサンブラック、テイエムオペラオー、ドウデュースのような芝王道路線の名馬は、国内外の大舞台で積み上げた実績によって、今もランキングに重みを与えています。
ランキングを正しく楽しむには、総額だけで勝ち負けを決めるのではなく、集計範囲、海外賞金、為替換算、時代の賞金水準、レース選択、現役期間を合わせて見ることが大切です。
今後も高額賞金レースへの日本馬参戦が続けば、歴代獲得賞金ランキングはさらに動き、競馬ファンにとって名馬の評価を語るための重要な記録であり続けるでしょう。



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