2024年の夏競馬を振り返るうえで、サマージョッキーズシリーズの結果は見逃せないテーマです。
サマージョッキーズシリーズは、サマースプリント、サマー2000、サマーマイルといった競走馬部門の対象レースに騎乗した騎手へポイントが与えられ、夏場の重賞やリステッド競走でどれだけ結果を積み上げたかが順位に反映される仕組みです。
単に優勝騎手を確認するだけでなく、どのレースで勝ち、どの着順で取りこぼしを抑え、どの時点で上位争いが動いたのかを追うと、夏競馬の流れや騎手起用の意味がより立体的に見えてきます。
2024年は松山弘平騎手が36ポイントでシリーズチャンピオンとなり、上位には岩田康誠騎手、横山典弘騎手、国分恭介騎手、戸崎圭太騎手など、夏の重賞戦線で存在感を示した騎手が並びました。
この記事では、2024年のサマージョッキーズシリーズ最終順位、ポイントの読み方、対象レース、結果を予想や回顧に活かす視点まで整理し、サマーシリーズ全体の中で騎手部門がどのような意味を持つのかを掘り下げます。
2024サマージョッキーは松山弘平騎手が制覇
2024年のサマージョッキーズシリーズは、松山弘平騎手が合計36ポイントを獲得してチャンピオンに輝きました。
最終戦となる京成杯オータムハンデキャップ終了時点で、2位の岩田康誠騎手は29ポイント、3位の横山典弘騎手は23ポイントとなり、松山騎手が7ポイント差で首位を守り切った形です。
JRA公式のポイントランキングでも、2024年の騎手部門チャンピオンは松山弘平騎手と示されており、夏の短距離、マイル、中距離戦をまたいで継続的に得点したことが優勝につながりました。
最終順位
最終順位を見ると、2024年の上位争いは1人の圧勝というより、勝利数と着順ポイントの積み上げが最後まで重要になったシリーズでした。
松山弘平騎手は36ポイントで首位となり、岩田康誠騎手が29ポイント、横山典弘騎手が23ポイントで続いたため、上位3名はいずれも対象レースで勝利を挙げながら複数のレースで得点を加えた騎手です。
| 順位 | 騎手 | ポイント | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 松山弘平 | 36 | 複数勝利で首位 |
| 2位 | 岩田康誠 | 29 | G2勝利が大きい |
| 3位 | 横山典弘 | 23 | 安定加点型 |
| 4位 | 国分恭介 | 19 | 重賞勝利で浮上 |
| 4位 | 戸崎圭太 | 19 | 序盤勝利で上位 |
| 6位 | 川田将雅 | 18 | 小倉記念勝利 |
| 6位 | 坂井瑠星 | 18 | 着順加点が多い |
| 6位 | 浜中俊 | 18 | 函館スプリント勝利 |
| 9位 | 幸英明 | 16 | CBC賞勝利 |
| 10位 | 松岡正海 | 15 | 上位入着型 |
| 10位 | C.ルメール | 15 | 京成杯AH勝利 |
同率順位が複数あるため、表面上の順位だけでなく、どのグレードで何着に入ったかを確認すると、各騎手のポイントの質が見えやすくなります。
上位10位圏には勝利で一気にポイントを伸ばした騎手と、2着から5着の加点を重ねた騎手が混在しており、夏競馬では単発の勝利だけでなく継続騎乗の結果も順位に表れました。
松山弘平騎手
松山弘平騎手の優勝は、夏のマイル戦と短距離戦で勝ち切ったことに加え、着外でもポイントを失わずに積み上げたことが大きな理由です。
2024年は米子ステークスでトゥードジボンに騎乗して勝利し、北九州記念でもピューロマジックで勝ち、さらに関屋記念でもトゥードジボンを勝利へ導いたことで、勝ち星による大きな加点を得ました。
リステッド競走の米子ステークスは1着8ポイント、G3の北九州記念と関屋記念は1着10ポイントとなるため、この3勝だけで28ポイントに到達した計算になります。
そこに4着の3ポイントや6着以下の1ポイントを加えたことで合計36ポイントとなり、勝利の大きさと最低限の加点を両立した点がシリーズ制覇の決め手になりました。
夏場は開催場が分散し、馬の適性やローテーションも読みにくくなりますが、松山騎手は複数カテゴリーで結果を出したため、単なる一発型ではなく総合力で勝ったチャンピオンといえます。
36ポイントの内訳
松山弘平騎手の36ポイントを理解するには、勝利ポイントだけでなく、4着や6着以下の小さな得点が最終差につながった点を見る必要があります。
サマージョッキーズシリーズは、G2、G3、リステッドで配点が異なりますが、対象レースに騎乗して一定の着順を残せば、優勝できなかったレースでも順位争いに残るためのポイントを得られます。
- 米子ステークス1着で8ポイント
- 北九州記念1着で10ポイント
- 関屋記念1着で10ポイント
- 4着2回で合計6ポイント
- 6着以下2回で合計2ポイント
この内訳を見ると、松山騎手は3勝による主導権を握りながら、勝てなかったレースでも完全な無得点に近い状態を避けたことがわかります。
シリーズ戦では勝利のインパクトに注目が集まりやすいものの、最終順位では小さな1ポイントが着実に効くため、複数レースで騎乗機会を得ること自体も重要な要素になります。
2位岩田康誠騎手
岩田康誠騎手は29ポイントで2位となり、松山弘平騎手を追う立場として最後まで上位争いに加わりました。
特に函館記念と札幌記念での勝利が大きく、G3の函館記念1着は10ポイント、G2の札幌記念1着は12ポイントとなるため、この2勝だけで22ポイントを獲得しています。
札幌記念はサマーシリーズ対象レースの中でもG2に位置づけられるため、1着の配点がG3より2ポイント高く、シリーズ順位へ与える影響も大きくなります。
岩田騎手は2着や6着以下のポイントも加えて29ポイントまで伸ばしましたが、松山騎手が3勝分の大きな加点を先に確保していたため、最終的には7ポイント差で2位にとどまりました。
それでも、函館と札幌という洋芝の中距離戦で勝ち切った点は強く、夏競馬におけるコース適性と騎手の判断力が順位に反映された好例です。
3位横山典弘騎手
横山典弘騎手は23ポイントで3位に入り、勝利と入着を組み合わせた堅実なポイント獲得が目立ちました。
中京記念ではアルナシームで1着となり、G3勝利による10ポイントを獲得したことが上位進出の土台になりました。
そのほかにも3着、6着以下、複数の入着ポイントを積み上げており、1つの勝利だけで終わらず対象レース全体で存在感を示したことが23ポイントという結果につながっています。
横山騎手の順位から見えるのは、サマージョッキーズシリーズでは勝ち星の数だけでなく、騎乗機会の中でどれだけ掲示板周辺に入れるかも重要だという点です。
勝利数で松山騎手や岩田騎手に届かなくても、複数戦で加点を続ければ上位に入れるため、シリーズを回顧する際は勝ち馬だけでなく上位入線騎手も追う価値があります。
同率4位の意味
同率4位には国分恭介騎手と戸崎圭太騎手が19ポイントで並び、得点の取り方が異なる2人が同じ位置に到達した点が興味深い結果でした。
国分恭介騎手はアイビスサマーダッシュをモズメイメイで勝利し、直線1000メートルという特殊条件で大きな10ポイントを獲得しました。
戸崎圭太騎手は七夕賞をレッドラディエンスで勝利し、さらに複数のレースで入着ポイントを加えたことで同率4位まで順位を押し上げました。
この2人の結果は、サマージョッキーズシリーズで上位に入るルートが一つではないことを示しています。
特殊条件での一撃、ハンデ重賞での勝利、複数戦での入着加点など、夏競馬らしい多様な勝ち筋がポイント表に反映されたと考えると、順位表の読み応えが増します。
6位以下の接戦
6位以下は18ポイントに川田将雅騎手、坂井瑠星騎手、浜中俊騎手が並び、わずかな入着差で順位が詰まる接戦になりました。
川田将雅騎手は小倉記念でリフレーミングを勝利に導き、G3勝利の10ポイントを中心に着順加点を積み上げました。
浜中俊騎手は函館スプリントステークスをサトノレーヴで勝利し、短距離部門の開幕戦で大きなポイントを確保したことが上位圏入りの柱になりました。
坂井瑠星騎手は勝利こそなかったものの、3着や4着、2着などの加点を重ねて18ポイントまで到達しており、シリーズにおける安定入着の価値をよく示しています。
6位以下の接戦を確認すると、夏の対象レースでは勝った騎手だけを追うのではなく、毎回どの騎手が上位へ食い込んでいるかを継続して見ることが大切だとわかります。
連覇の価値
松山弘平騎手の2024年制覇は、前年に続く連覇という点でも大きな意味を持ちます。
サマージョッキーズシリーズは、開催場、距離、馬場、レース格が一定ではないため、1年だけ好成績を残すことよりも、連続して夏の重賞戦線で結果を出すことの難度が高いシリーズです。
同じ騎手が続けてチャンピオンになるには、有力馬への騎乗機会、各レースでの勝負勘、遠征や暑さを含めたコンディション維持、陣営との信頼関係がそろう必要があります。
2024年の松山騎手は、米子ステークスと関屋記念でトゥードジボンを勝利に導き、北九州記念でもピューロマジックで勝つなど、マイルとスプリントの両方で結果を出しました。
この連覇は、単にポイントを多く取ったというだけでなく、夏競馬の多様な条件に対応し続けた騎手としての評価を高める結果だったといえます。
サマージョッキーズシリーズのルール

サマージョッキーズシリーズは、対象レースに騎乗した騎手へ着順に応じたポイントを与え、1勝以上した騎手の中から合計得点が最上位の騎手をチャンピオンとする制度です。
競走馬部門のサマースプリント、サマー2000、サマーマイルとは異なり、騎手部門は対象レース全体を横断してポイントを積み上げるため、短距離だけ、マイルだけ、中距離だけに強い騎手よりも、複数条件で結果を残せる騎手が有利になりやすい特徴があります。
2024年の対象レースは全15戦で、G2、G3、リステッド競走が含まれ、グレードによって1着から5着までの配点が異なるほか、6着以下でも原則1ポイントが与えられる点が順位表の見方を左右します。
ポイント配分
ポイント配分は、レース格が高いほど上位着順の得点が高くなる設計です。
G2競走の1着は12ポイント、G3競走の1着は10ポイント、リステッド競走の1着は8ポイントであり、同じ勝利でもどの格のレースで勝ったかによって加点の大きさが変わります。
| 競走格 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着以下 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| G2 | 12 | 6 | 5 | 4 | 3 | 1 |
| G3 | 10 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
| リステッド | 8 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 |
この表から、札幌記念やセントウルステークスのようなG2で勝つと一気に12ポイントを獲得でき、G3勝利との差が順位争いに影響することがわかります。
一方で、6着以下でも1ポイントが入るため、勝てなかった騎乗の中でも出走機会を重ねることが最終的な順位維持につながる場合があります。
チャンピオン条件
サマージョッキーズシリーズのチャンピオン条件は、単純な総得点だけではなく、対象競走で1勝以上していることが前提になります。
そのため、どれだけ2着や3着を重ねても、対象レースで勝利がない騎手はチャンピオン条件を満たせない点に注意が必要です。
- 対象レースに騎乗する
- 着順に応じてポイントを得る
- 対象レースで1勝以上する
- 合計得点が最上位になる
- 最上位が複数名なら複数チャンピオン
この条件があるため、シリーズ中盤までは安定してポイントを重ねている騎手が上位に見えても、勝利の有無によって最終的なチャンピオン争いの見方が変わります。
2024年の松山弘平騎手は3勝を挙げたうえで36ポイントを獲得しているため、勝利条件と総得点の両方を明確に満たしたチャンピオンでした。
表彰内容
サマージョッキーズシリーズのチャンピオン騎手には、褒賞金100万円と賞品30万円が交付されます。
競走馬部門では馬主や厩舎関係者へ褒賞金が交付されますが、騎手部門ではシリーズチャンピオン騎手個人が表彰対象になるため、夏競馬での騎乗成果を示すタイトルとしての性格が強くなります。
この表彰は、年間リーディングのような通年成績とは別に、夏の限られた対象レースでどれだけ存在感を示したかを評価するものです。
夏競馬は有力騎手が遠征先を選び、各陣営もサマーシリーズを意識してローテーションを組むことがあるため、チャンピオン獲得は騎手の実力だけでなく、陣営からの信頼や騎乗依頼の質も映し出します。
表彰内容だけを見ると金額は限定的に見えるかもしれませんが、騎手のキャリアやファンの記憶に残る夏の称号としては十分に価値のあるタイトルです。
対象レースから見える勝負の分かれ目
2024年のサマージョッキーズシリーズは全15戦で構成され、6月9日の函館スプリントステークスから9月8日の京成杯オータムハンデキャップまで続きました。
対象レースには短距離、マイル、中距離が含まれているため、騎手は一つの距離適性に偏るだけでは大きなポイントを稼ぎにくく、各開催場の特徴に合わせて結果を出す必要があります。
特に2024年は、同じ日に小倉記念と関屋記念、CBC賞と札幌記念、セントウルステークスと京成杯オータムハンデキャップが組まれており、どのレースで騎乗機会を得るかもポイント争いを左右しました。
全15戦の流れ
対象レースを時系列で見ると、開幕は函館のスプリント戦から始まり、京都、小倉、福島、函館、新潟、中京、札幌、中山へと舞台が移ります。
この移動の多さは、サマージョッキーズシリーズが単なる重賞勝利数の競争ではなく、各地の開催条件に対応する総合戦であることを示しています。
| 時期 | 主な対象レース | 距離傾向 | 注目点 |
|---|---|---|---|
| 序盤 | 函館SS、米子S、北九州記念 | 短距離とマイル | 開幕加点 |
| 中盤前半 | 七夕賞、函館記念、中京記念 | 中距離とマイル | 勝利で浮上 |
| 中盤後半 | アイビスSD、小倉記念、関屋記念 | 特殊条件と中距離 | 同日選択 |
| 終盤前半 | CBC賞、札幌記念、キーンランドC | 短距離とG2 | 高配点 |
| 終盤 | 新潟記念、セントウルS、京成杯AH | 中距離とマイル | 逆転機会 |
松山弘平騎手は序盤から米子ステークスと北九州記念で勝ち、さらに中盤の関屋記念でも勝ったことで、終盤を迎える前に大きな貯金を作りました。
このように時系列で追うと、最終順位だけでは見えにくい勢いの変化や、どのレースが優勝争いの分岐点になったのかを理解しやすくなります。
横断する難しさ
サマージョッキーズシリーズの難しさは、サマースプリント、サマー2000、サマーマイルの対象レースを騎手部門が横断して集計する点にあります。
短距離のスピード戦、中距離の持続力勝負、マイルの瞬発力勝負では騎乗判断が変わるため、すべてのカテゴリーで安定してポイントを取るには幅広い対応力が必要です。
- 短距離はスタートと位置取りが重要
- マイルは折り合いと仕掛けが重要
- 中距離はペース判断が重要
- 直線競馬は進路選択が重要
- 洋芝は馬場適性の把握が重要
2024年の上位騎手を見ると、松山弘平騎手は短距離とマイル、岩田康誠騎手は中距離、横山典弘騎手はマイルを中心に強みを出しながら、その他のレースでも加点しています。
つまり、チャンピオン争いでは得意距離で勝ち切ることと、得意ではない条件でも最低限のポイントを拾うことの両方が求められます。
終盤戦の重要度
終盤戦は逆転の可能性が残る一方で、首位の騎手がどれだけ差を保てるかを確認する局面になります。
2024年の終盤には新潟記念、セントウルステークス、京成杯オータムハンデキャップがあり、G2のセントウルステークスは1着12ポイントの高配点レースでした。
ただし、松山弘平騎手は中盤までに36ポイントへ届くだけの勝利と加点を確保していたため、追いかける側は終盤で勝利するだけでなく、首位とのポイント差を詰める条件も必要になりました。
最終戦の京成杯オータムハンデキャップ終了時に松山騎手が36ポイントで首位を保ったことから、序盤と中盤のリードがいかに重要だったかがわかります。
シリーズ戦を回顧するときは、最後のレースだけで劇的な逆転が起こったかどうかではなく、終盤に入る前の差がどの程度あったのかを確認すると全体像をつかみやすくなります。
2024年の結果を競馬予想に活かす視点

サマージョッキーズシリーズの結果は、単なる年間表彰の一部として見るだけでなく、夏競馬の予想やレース回顧にも活用できます。
ただし、ポイント順位が高い騎手を次走で機械的に買えばよいという話ではなく、どの条件でポイントを稼いだのか、どの馬で勝ったのか、どの開催場で強みを出したのかを分けて見ることが大切です。
2024年の結果を予想に活かすなら、騎手の夏場適性、陣営からの依頼傾向、対象レースでの勝ち方、着順加点の安定感を組み合わせて判断するのが現実的です。
騎手評価の使い方
騎手評価に使う場合は、最終順位だけではなく、ポイントを取ったレースの中身を確認することが重要です。
松山弘平騎手のように複数勝利で首位に立った騎手は、夏の有力馬に騎乗する機会を得ていたことに加え、勝ち切る判断力を発揮したと評価できます。
- 勝利した距離を確認する
- 得点した競馬場を確認する
- 馬の人気と結果を比べる
- 同じ厩舎との関係を見る
- 終盤の騎乗内容を振り返る
一方で、ポイントが高いからといってすべての条件で買える騎手と判断するのは危険です。
短距離で結果を出した騎手が中距離でも同じように強いとは限らず、洋芝で好走した結果を直線競馬や高速馬場へそのまま当てはめると、予想の精度が落ちる可能性があります。
レース格ごとの差
ポイントを予想材料として見るときは、G2、G3、リステッドの配点差を意識する必要があります。
G2の1着は12ポイントで、G3の1着10ポイントより高く、リステッドの1着8ポイントよりさらに大きいため、札幌記念やセントウルステークスでの好走は順位表に強く反映されます。
| 見る項目 | 予想への使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| G2勝利 | 高格付けでの信頼材料 | 馬の能力差も大きい |
| G3勝利 | 重賞での勝負強さ | ハンデ戦は展開依存あり |
| リステッド勝利 | 勢いの確認材料 | 相手関係を確認 |
| 入着加点 | 安定感の材料 | 勝ち切れない面も見る |
例えば、岩田康誠騎手は札幌記念を勝ったことでG2の12ポイントを得ており、この高配点が2位浮上に大きく影響しました。
配点差を知らずに順位だけを見ると、同じ1勝でも価値を見誤るため、サマージョッキーズシリーズを予想や回顧に使う際はレース格と配点をセットで確認するのが基本です。
過信しない見方
サマージョッキーズシリーズの順位は有用な参考材料ですが、単独で馬券判断を決める指標ではありません。
ポイントは騎手の好調さや勝負強さを示す一方で、騎乗馬の能力、出走頭数、枠順、馬場、展開、陣営の仕上げ方といった要素も大きく関係します。
特に夏競馬はローカル開催が多く、開催替わりや輸送、暑さ、洋芝適性、ハンデ差が結果を左右しやすいため、騎手の順位だけで結論を出すと危険です。
順位表は、どの騎手が夏の重賞戦線で勢いを持っていたかを把握する入り口として使い、そのうえで各レースの条件に合うかを個別に判断するのが適切です。
2024年の松山弘平騎手の優勝も、騎手本人の好調さだけでなく、トゥードジボンやピューロマジックといった有力馬との組み合わせが結果を押し上げた点を忘れないようにしたいところです。
2024サマーシリーズ全体とのつながり
サマージョッキーズシリーズは騎手部門ですが、実際にはサマースプリント、サマー2000、サマーマイルの対象レースと密接につながっています。
2024年の競走馬部門では、サマースプリントシリーズがサトノレーヴ、サマーマイルシリーズがトゥードジボンのチャンピオンとなり、サマー2000シリーズは該当馬なしという結果でした。
騎手部門の順位を見ると、これらのチャンピオン馬や対象レースの勝ち馬に騎乗した騎手が大きくポイントを伸ばしており、馬のシリーズ成績と騎手のシリーズ成績が相互に影響していることがわかります。
スプリント部門
サマースプリントシリーズでは、函館スプリントステークス、北九州記念、アイビスサマーダッシュ、CBC賞、キーンランドカップ、セントウルステークスが対象になりました。
2024年はサトノレーヴが函館スプリントステークスとキーンランドカップで勝ち、スプリント部門のチャンピオンとなりました。
騎手部門では、浜中俊騎手が函館スプリントステークス勝利で10ポイント、松山弘平騎手が北九州記念勝利で10ポイント、国分恭介騎手がアイビスサマーダッシュ勝利で10ポイント、幸英明騎手がCBC賞勝利で10ポイントを獲得しています。
このようにスプリント部門は複数の騎手が勝利ポイントを分け合ったため、特定の騎手だけが短距離戦で独走する形にはなりませんでした。
短距離戦はスタート、位置取り、馬場の内外、直線での進路取りが結果を左右しやすく、騎手の瞬時の判断がポイント順位にも反映されやすいカテゴリーです。
2000部門
サマー2000シリーズは、七夕賞、函館記念、小倉記念、札幌記念、新潟記念の5戦で構成され、2024年はチャンピオン該当馬なしという結果でした。
競走馬部門ではチャンピオン条件を満たす馬が出なかった一方で、騎手部門では各レースの勝利が大きなポイントになり、戸崎圭太騎手、岩田康誠騎手、川田将雅騎手、木幡初也騎手などが勝利ポイントを得ました。
| 対象レース | 勝ち馬 | 勝利騎手 | 騎手部門への影響 |
|---|---|---|---|
| 七夕賞 | レッドラディエンス | 戸崎圭太 | 10ポイント |
| 函館記念 | ホウオウビスケッツ | 岩田康誠 | 10ポイント |
| 小倉記念 | リフレーミング | 川田将雅 | 10ポイント |
| 札幌記念 | ノースブリッジ | 岩田康誠 | 12ポイント |
| 新潟記念 | シンリョクカ | 木幡初也 | 10ポイント |
中距離部門はハンデ戦が多く、人気馬が順当に勝つとは限らないため、騎手部門でも一戦ごとの結果が順位を大きく動かしました。
特に岩田康誠騎手は函館記念と札幌記念で大きく加点しており、2000メートル前後の重賞で勝てる騎手がサマージョッキーズシリーズでも上位へ食い込めることを示しました。
マイル部門
サマーマイルシリーズでは、米子ステークス、中京記念、関屋記念、京成杯オータムハンデキャップが対象になりました。
2024年はトゥードジボンが米子ステークスと関屋記念を勝ち、マイル部門のチャンピオンとなり、その2勝に騎乗した松山弘平騎手が騎手部門でも大きくポイントを伸ばしました。
- 米子ステークスは松山弘平騎手が勝利
- 中京記念は横山典弘騎手が勝利
- 関屋記念は松山弘平騎手が勝利
- 京成杯AHはC.ルメール騎手が勝利
マイル部門の結果は、2024年のサマージョッキーズシリーズを語るうえで特に重要です。
松山騎手は米子ステークスの8ポイントと関屋記念の10ポイントをマイル戦で獲得しており、この18ポイントが最終36ポイントの半分を占めたため、マイル部門での成功が騎手部門制覇の中核になりました。
夏競馬を振り返るなら騎手の積み上げを見る
2024年のサマージョッキーズシリーズは、松山弘平騎手が36ポイントでチャンピオンとなり、米子ステークス、北九州記念、関屋記念の勝利を中心に大きく得点を積み上げたシリーズでした。
2位の岩田康誠騎手は29ポイント、3位の横山典弘騎手は23ポイントで続き、同率4位には国分恭介騎手と戸崎圭太騎手が並ぶなど、勝利ポイントと入着ポイントの組み合わせによって順位が形成されました。
対象レースは全15戦で、短距離、マイル、中距離、G2、G3、リステッドが混在しており、騎手には一つの条件だけではなく、開催場や距離の違いに対応する総合力が求められました。
順位表を読む際は、最終ポイントだけでなく、どのレースで勝ったのか、どのグレードで加点したのか、6着以下の1ポイントをどれだけ拾ったのかまで見ると、夏競馬の流れをより深く理解できます。
2024年のサマーシリーズを振り返るなら、競走馬部門のチャンピオンだけでなく、騎手がどのように対象レースを横断して結果を積み上げたかにも注目すると、夏の重賞戦線の見え方が大きく変わります。
公式情報を確認する際は、JRAのサマーシリーズ2024やJRAのポイントランキングを参照すると、対象レース、配点、最終順位を正確に確認できます。



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