グローリーヴェイズは、国内外の芝中長距離戦で強い印象を残した日本調教馬です。
とくに香港ヴァーズを2019年と2021年に制した実績は大きく、日本国内だけでなくシャティン競馬場の芝2400メートルでこそ輝いた名馬として語られます。
ディープインパクト産駒らしい切れ味を持ちながら、母系に名門メジロの底力を備えていた点も、この馬を単なる瞬発力型では終わらせなかった重要な要素です。
この記事では、グローリーヴェイズの基本プロフィール、代表レース、血統背景、レースぶり、種牡馬としての現在地までを、競走馬名鑑として振り返りやすい形で整理します。
グローリーヴェイズは香港ヴァーズを2勝した名ステイヤー
グローリーヴェイズをひと言で表すなら、香港の芝2400メートルで日本競馬の強さを鮮やかに示した国際派ステイヤーです。
国内では日経新春杯と京都大賞典を制し、天皇賞春でフィエールマンにクビ差まで迫ったことで、一線級の長距離能力を証明しました。
一方で競走生活全体を見ると、体質面への配慮から間隔を空けながら使われた馬でもあり、数多く走って積み上げたタイプではなく、限られた出走機会で濃い実績を残したタイプといえます。
基本プロフィール
グローリーヴェイズは2015年3月2日生まれの黒鹿毛の牡馬で、生産は北海道洞爺湖町のレイクヴィラファームです。
馬主はシルクレーシング、管理調教師は美浦の尾関知人調教師で、現役時代は国内15戦4勝、海外5戦2勝という戦績を残しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 馬名 | グローリーヴェイズ |
| 英字表記 | Glory Vase |
| 生年月日 | 2015年3月2日 |
| 性別 | 牡 |
| 毛色 | 黒鹿毛 |
| 父 | ディープインパクト |
| 母 | メジロツボネ |
| 主な勝ち鞍 | 香港ヴァーズ |
基本情報だけを見るとディープインパクト産駒の中長距離馬という枠に収まりますが、実際には母系のスタミナ、遠征適性、折り合いの良さが重なったことで、海外G1を複数回勝つ特別な存在になりました。
馬名の意味
グローリーヴェイズの馬名は、英語表記のGlory Vaseから、栄光と花瓶を組み合わせたような印象を与えます。
香港ヴァーズのVaseも英語では花瓶を意味するため、のちに同レースを2勝することを考えると、馬名と代表勝ち鞍が強く結び付いた珍しい名馬といえます。
日本語表記では馬名がヴェイズ、レース名がヴァーズと少し異なりますが、英語では同じVaseであり、香港ヴァーズの優勝トロフィーのイメージとも重なります。
競走馬名は偶然の巡り合わせまで含めて記憶されることがありますが、グローリーヴェイズの場合は名前そのものが海外G1制覇の物語を後押しするような響きを持っていました。
血統の軸
父ディープインパクトは、日本競馬史を代表する名馬であり、種牡馬としても芝中距離から長距離まで多くの一流馬を送り出しました。
母メジロツボネはスウェプトオーヴァーボード産駒で、母系にはメジロライアンやメジロラモーヌにつながる名門牝系の要素があります。
父系だけを見れば切れ味や瞬発力のイメージが強くなりますが、グローリーヴェイズは母系の底力によって2400メートル以上でもパフォーマンスを落としにくい競走馬になりました。
血統面の魅力は、ディープインパクトの軽さとメジロ牝系の持久力がぶつからず、むしろ折り合いと末脚の持続力として表れた点にあります。
デビューから素質を見せた
グローリーヴェイズは2歳10月の中山芝1800メートルでデビュー勝ちを収め、早い段階から将来性を感じさせました。
続くこうやまき賞では2着となり、勝ち切れない面を見せながらも、広いコースや距離延長でさらに良さが出そうな走りを見せています。
3歳初戦のきさらぎ賞ではサトノフェイバーに惜敗し、クラシック候補として名前を意識される存在になりました。
ただし賞金面や体質面の事情もあり、皐月賞や日本ダービーへ進む王道路線には乗り切れず、陣営は馬の成長を待つ形でレースを選んでいきました。
菊花賞で見せた可能性
3歳秋の菊花賞では大外枠からの競馬になり、条件としては決して楽ではありませんでした。
それでもフィエールマンが勝った一戦で5着に入り、長距離G1の舞台でも能力が通用することを示しました。
この時点でグローリーヴェイズは、完成途上ながらも折り合って脚をためられる馬であり、距離が延びても大きく崩れない馬という評価を得ています。
勝利には届かなかったものの、のちに天皇賞春や香港ヴァーズで活躍する下地は、この菊花賞の内容からすでに見えていました。
日経新春杯で重賞初制覇
4歳初戦となった2019年の日経新春杯では、京都芝2400メートルで重賞初制覇を果たしました。
ハンデ戦ではありましたが、好位からではなく中団でリズムを整え、直線でしっかり脚を伸ばしてルックトゥワイスを退けた内容は、長くいい脚を使える資質を示すものでした。
この勝利によってグローリーヴェイズは、単なる素質馬から重賞勝ち馬へと立場を変え、春の大目標へ向かう足場を固めました。
京都外回りの2400メートルで結果を出したことは、のちの香港ヴァーズや京都大賞典にもつながる重要な適性証明でした。
天皇賞春で一流馬に迫った
2019年の天皇賞春では、前年の菊花賞馬フィエールマンを相手にクビ差の2着まで迫りました。
京都芝3200メートルという極限の長距離で最後まで脚を使えたことは、グローリーヴェイズのスタミナと折り合いの確かさを強く印象づけました。
勝ち馬にわずかに届かなかったことでG1タイトルはお預けになりましたが、この敗戦は評価を下げるものではなく、むしろ国内G1級の能力を証明する内容でした。
同じフィエールマンに菊花賞で先着を許していた流れを考えると、半年ほどの間に古馬の一線級へ近づいた成長の証でもありました。
香港ヴァーズ初制覇
2019年12月の香港ヴァーズでは、ジョアン・モレイラ騎手とのコンビでシャティン芝2400メートルに挑みました。
レースでは道中で脚をため、直線で馬群から抜け出すと、ラッキーライラックらを相手に鮮やかな勝利を飾りました。
勝ち時計は2分24秒77で、当時の報道でも非常に優秀な内容として扱われ、国内でG1に惜しくも届かなかった馬が海外で一気に頂点をつかんだ瞬間になりました。
この勝利によってグローリーヴェイズは、国内重賞馬から国際G1馬へと評価を大きく引き上げ、日本調教馬の香港国際競走における存在感をさらに高めました。
晩年まで香港で輝いた
2021年の香港ヴァーズでは、再びモレイラ騎手とのコンビで勝利し、同レース2勝目を達成しました。
この年はクイーンエリザベス2世カップでもラヴズオンリーユーの2着に入っており、シャティン競馬場との相性の良さを改めて示しています。
2022年の香港ヴァーズではウインマリリンに敗れて3着でしたが、引退戦でもしっかり上位を確保した点に、この馬らしい安定感と舞台適性が表れました。
グローリーヴェイズは勝ち星の数だけで評価するより、香港の大舞台で何度も結果を出した馬として見ることで、その価値がよりはっきり伝わります。
戦績で見る成長曲線

グローリーヴェイズの戦績は、出走数の多さではなく、重要な場面でどのような相手と走り、どのような内容を残したかに注目すると理解しやすくなります。
20戦6勝という数字だけを見ると超多勝馬ではありませんが、G1での2勝、天皇賞春2着、クイーンエリザベス2世カップ2着、ジャパンカップ5着など、敗戦にも価値のあるレースが多く含まれています。
体質面に配慮されながらの競走生活だったため、順調に毎月使われるタイプではなく、目標を絞って仕上げた時に大きなパフォーマンスを発揮するタイプでした。
主要勝ち鞍
グローリーヴェイズの勝ち鞍は、京都芝2400メートルと香港芝2400メートルに集中している点が特徴です。
これは偶然ではなく、ゆったり進めて直線まで脚を温存し、最後に長く伸びる能力を生かせる舞台で強さを発揮した結果と考えられます。
| 年 | レース | 格 | 距離 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 日経新春杯 | G2 | 芝2400m |
| 2019年 | 香港ヴァーズ | G1 | 芝2400m |
| 2020年 | 京都大賞典 | G2 | 芝2400m |
| 2021年 | 香港ヴァーズ | G1 | 芝2400m |
勝ち鞍の距離がすべて芝2400メートルでそろっているため、グローリーヴェイズを名鑑で紹介する際は、芝2400メートルのスペシャリストという視点を入れると戦績の意味が伝わりやすくなります。
敗戦にも価値がある
グローリーヴェイズはG1を2勝した馬ですが、実績を語るうえでは勝ったレースだけでなく、負けたレースの中身も重要です。
とくに天皇賞春2着、クイーンエリザベス2世カップ2着、ジャパンカップ5着は、相手関係やレース条件を考えると高く評価できます。
- 天皇賞春2着
- 香港QE2世C2着
- ジャパンC5着
- 香港ヴァーズ3着
これらの敗戦からは、長距離だけでなく2000メートル級の国際G1でも対応できたことや、超一流馬相手でも大きく崩れにくかったことが読み取れます。
ローテーションの特徴
グローリーヴェイズの競走生活は、休み明けでいきなり走る場面もあれば、ひと叩きして大きく上昇する場面もありました。
体質的な弱さを抱えながらの現役生活だったため、陣営は無理に使い詰めるのではなく、状態を見極めながら目標を定める運用を続けました。
その結果、出走間隔は空きやすかったものの、馬の持ち味を損なわず、7歳まで国際G1の上位で走れる競走寿命を保つことができました。
名馬の評価では連戦での強さが注目されがちですが、グローリーヴェイズの場合は、丁寧に仕上げた一戦で最大値を出す管理の妙も見逃せません。
血統から読む適性
グローリーヴェイズの血統を読むうえで重要なのは、父ディープインパクトの切れ味だけで説明し切らないことです。
母メジロツボネの背後には、メジロライアンやメジロラモーヌにつながる日本競馬の名門牝系があり、スタミナと成長力を支える背景がありました。
そのため、グローリーヴェイズの強さはスピードの瞬発力と持続力の両方を備えたバランス型として理解すると、レース内容と血統が自然につながります。
父ディープインパクト
父ディープインパクトは、現役時代に圧倒的な瞬発力と飛ぶようなフォームで日本競馬を象徴する存在になりました。
種牡馬としてもクラシック向きの切れ味を伝えるだけでなく、産駒のタイプによっては長距離や海外の馬場にも対応できる柔軟性を示しました。
グローリーヴェイズはその中でも、鋭い瞬発力を一瞬だけ使う馬というより、脚をためてから長く伸びる形で父の良さを表現した馬です。
ディープインパクト産駒らしい身のこなしの軽さがありながら、香港のタフな芝2400メートルで2度勝てた点に、父の万能性と母系の支えが同時に見えます。
母系に流れるメジロの力
母メジロツボネはスウェプトオーヴァーボード産駒で、短距離的なスピードの要素も含んだ母です。
しかし牝系をたどるとメジロルバート、メジロラモーヌへとつながり、日本競馬の長い歴史を支えてきた名門メジロ牧場の血が流れています。
- メジロ牝系
- 成長力
- 底力
- 持続力
グローリーヴェイズの長距離適性を考えるときは、父の影響だけでなく、母系が持つ底力と競走生活を支える粘りを合わせて見ることが大切です。
距離適性の輪郭
グローリーヴェイズのベスト条件は芝2400メートル前後で、勝ち鞍の内容からもその適性は非常に明確です。
ただし天皇賞春で2着に入ったように、折り合いがつけば3200メートルにも対応できるスタミナがあり、単純な中距離馬とは違う奥行きを持っていました。
| 距離帯 | 評価 | 根拠 |
|---|---|---|
| 2000m | 対応可能 | 香港QE2世C2着 |
| 2200m | 条件次第 | オールカマー3着 |
| 2400m | 最適 | G1を2勝 |
| 3000m以上 | 高水準 | 天皇賞春2着 |
名鑑で適性を表すなら、芝2400メートルを中心に、長距離まで守備範囲に入る国際派の中長距離馬と整理するのが自然です。
レースぶりに表れた強さ

グローリーヴェイズの強さは、派手な逃げや強引なまくりではなく、道中で無駄なく脚をためて直線で伸びる完成度の高さにありました。
とくに香港ヴァーズでは、位置取りにこだわりすぎず、リズムを崩さずに最後の直線で外へ持ち出して伸びる形が大きな武器になりました。
この馬を評価する際は、単純な上がりの速さだけでなく、遠征先の環境、馬群の中での我慢、直線での反応をまとめて見る必要があります。
折り合いの良さ
中長距離馬にとって折り合いは非常に重要で、道中で力んでしまえば最後の伸びは残りません。
グローリーヴェイズはキャリアの中で気難しさをまったく見せなかったわけではありませんが、勝ちパターンでは騎手の指示に従い、脚をためる競馬ができていました。
天皇賞春や香港ヴァーズの内容を見ても、長い距離で無理なく追走し、直線まで余力を残す姿が印象的です。
この折り合いの良さがあったからこそ、ディープインパクト産駒の切れ味を長距離戦の終盤で引き出すことができました。
長く使える末脚
グローリーヴェイズの末脚は、一瞬で突き抜けるだけではなく、ゴールまで勢いを落としにくい持続力を伴っていました。
京都外回りやシャティンのように直線へ向けて徐々に加速する競馬では、その持ち味が非常に生きました。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 加速 | 直線で反応 |
| 持続 | 脚色が鈍りにくい |
| 位置取り | 中団から後方 |
| 理想形 | 脚をためる競馬 |
この末脚は展開待ちの面もある一方で、リズムよく運べたときの破壊力は国際G1の舞台でも十分に通用しました。
シャティン適性
グローリーヴェイズを語るうえで、香港のシャティン競馬場との相性は欠かせません。
香港ヴァーズ2勝に加え、クイーンエリザベス2世カップ2着、引退戦の香港ヴァーズ3着もあり、同競馬場での安定感は際立っていました。
- 芝2400mで強い
- 直線で伸びる
- 遠征に対応
- 馬場に適応
日本国内で常に主役だった馬というより、海外の特定条件で最高の輝きを放った馬として見ると、グローリーヴェイズの個性がより明確になります。
種牡馬としての現在地
グローリーヴェイズは2022年12月に競走馬登録を抹消され、現役引退後は北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となりました。
ディープインパクト直仔の後継種牡馬であり、香港ヴァーズを2勝した国際実績を持つ点から、芝中長距離向きの配合候補として注目されています。
2026年時点では初年度産駒がデビュー期を迎えており、現役時代の適性がどのように伝わるかを見守る段階に入っています。
引退後のプロフィール
グローリーヴェイズは引退後、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで繋養されています。
2026年度の種付料は受胎確認後80万円とされており、ディープインパクト直仔でG1を複数勝った種牡馬としては、配合を検討しやすい価格帯に位置します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 引退 | 2022年12月 |
| 繋養先 | ブリーダーズSS |
| 所在地 | 北海道日高町 |
| 種付料 | 2026年度80万円 |
種牡馬としての評価は産駒の勝ち上がりや重賞実績によって変化しますが、現役時代の国際実績と血統背景だけでも、一定の個性を持つ後継種牡馬といえます。
初年度産駒の見どころ
グローリーヴェイズの初年度産駒は2024年生まれで、2026年の2歳戦から競馬場で姿を見る世代です。
産駒の傾向はまだ判断するには早い段階ですが、ソウカイウォーリアなどの名前が確認されており、今後の勝ち上がりや距離適性が注目されます。
父自身が完成まで時間を要したタイプだったため、産駒も早期から短距離で完成する馬ばかりではなく、成長と距離延長で良さを見せる可能性があります。
名鑑として追記していくなら、初年度産駒のデビュー時期、芝での走り、距離延長時の変化を継続して記録すると、種牡馬としての特徴が見えやすくなります。
産駒に期待される特徴
グローリーヴェイズ産駒に期待されるのは、芝中距離以上で折り合って脚を使える資質です。
一方で父自身が体質面に配慮されながら使われた馬だったため、産駒にも早い完成度だけを求めず、成長曲線を見ながら評価する姿勢が必要です。
- 芝向きの軽さ
- 中距離適性
- 成長力
- 折り合い
- 持続する末脚
初年度から明確な傾向が出るとは限りませんが、母系との組み合わせによっては、2400メートル前後で父の長所を受け継ぐ産駒が現れる可能性があります。
競走馬名鑑で押さえたい評価軸
グローリーヴェイズを競走馬名鑑として整理する場合、単に重賞勝ち鞍を並べるだけでは魅力を十分に伝えられません。
評価軸としては、香港ヴァーズ2勝という国際実績、国内長距離G1での惜敗、ディープインパクトとメジロ牝系を併せ持つ血統、そして引退後の種牡馬入りを一体で見ることが大切です。
この馬は現役時代の派手な連勝記録よりも、条件が整った時の完成度と国境を越えた適応力によって記憶されるタイプです。
名馬としての位置づけ
グローリーヴェイズは日本国内の年度代表馬級の称号を得た馬ではありませんが、国際競走での実績において非常に高い価値を持つ馬です。
香港ヴァーズを2勝した日本調教馬という肩書きは強く、同じレースで複数回結果を出したことは単発の遠征成功とは明確に違います。
国内G1未勝利という点だけを切り取ると過小評価される可能性がありますが、天皇賞春2着やジャパンカップ5着を含めれば、国内でも一線級相手に十分な能力を示していました。
したがって名鑑では、国内G1馬ではないが海外G1で確かな頂点をつかんだ国際派名馬として位置づけると、実績と印象のバランスが取れます。
比較されやすい馬
グローリーヴェイズは、同時代のフィエールマン、ラヴズオンリーユー、ウインマリリン、キセキなどと比較されることがあります。
比較する際は勝ち鞍の数や国内G1タイトルだけでなく、得意条件、海外適性、レース間隔、年齢を重ねてからの安定感を分けて見る必要があります。
| 比較軸 | 見るべき点 |
|---|---|
| 国内実績 | 天皇賞春2着 |
| 海外実績 | 香港G1で2勝 |
| 距離適性 | 芝2400m中心 |
| 競走寿命 | 7歳まで上位 |
このように比較軸を整理すると、グローリーヴェイズは総合タイトル数ではなく、得意舞台での完成度と再現性で評価すべき馬だと分かります。
初心者が覚える要点
競馬初心者がグローリーヴェイズを覚えるなら、まず香港ヴァーズを2勝したディープインパクト産駒と理解するのが最も分かりやすい入口です。
次に、国内では日経新春杯と京都大賞典を勝ち、天皇賞春で2着に入った芝中長距離の実力馬だったと押さえると、戦績の全体像が見えてきます。
- 香港ヴァーズ2勝
- 父ディープインパクト
- 母系はメジロ
- 芝2400mが得意
- 現在は種牡馬
この5点を押さえれば、グローリーヴェイズがなぜ競走馬名鑑で取り上げる価値のある馬なのかを自然に理解できます。
グローリーヴェイズの魅力は国境を越えた完成度にある
グローリーヴェイズは、国内クラシックの中心で常に主役だった馬ではありませんが、時間をかけて成長し、香港ヴァーズという大舞台で2度頂点に立った競走馬です。
父ディープインパクトの切れ味、母系メジロの底力、尾関知人厩舎の丁寧な管理、そしてモレイラ騎手との好相性が重なったことで、シャティン芝2400メートルにおける強烈な成功体験が生まれました。
戦績を振り返ると、日経新春杯、天皇賞春2着、香港ヴァーズ初制覇、京都大賞典、香港ヴァーズ2勝目、引退戦の香港ヴァーズ3着まで、節目ごとにこの馬らしい持続力と品のある末脚が表れています。
引退後はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となり、2026年からは初年度産駒の動向にも注目が集まる段階に入りました。
グローリーヴェイズは、勝利数だけでは測れない国際実績と、名門血統が支えた中長距離適性によって、今後も競走馬名鑑で語り継がれるべき一頭です。



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