リリーノーブルという名前を調べる人の多くは、アーモンドアイやラッキーライラックと同じ世代で存在感を示した牝馬として、どのような戦績を残したのかを知りたいはずです。
重賞勝ちこそありませんが、阪神ジュベナイルフィリーズ2着、桜花賞3着、オークス2着という成績は、同世代の牝馬路線で常に上位争いをしていたことを物語っています。
さらに、通算6戦すべてで3着以内に入った安定感は、短い現役生活だったからこそ余計に印象深く、競走馬名鑑で整理する価値の高いポイントです。
このページでは、リリーノーブルの基本プロフィール、全レースの内容、血統背景、引退に至る経緯、繁殖牝馬として残した産駒情報まで、競馬ファンが後から見返しやすい形でまとめます。
リリーノーブルは世代上位で走り続けた名牝
リリーノーブルは、2015年3月15日に北海道安平町で生まれた鹿毛の牝馬で、父はルーラーシップ、母はピュアチャプレット、母の父はクロフネです。
現役時代は栗東の藤岡健一厩舎に所属し、馬主はサンデーレーシング、生産牧場はノーザンファームというプロフィールを持ちます。
デビューから白菊賞まで連勝し、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、桜花賞、オークスという大舞台でも崩れなかったため、競走馬としての評価は通算勝利数だけでは測れません。
基本プロフィール
リリーノーブルを名鑑として理解するうえでは、まず生年月日、血統、所属、馬主、生産牧場を押さえることが出発点です。
父ルーラーシップはキングカメハメハとエアグルーヴを背景に持つ良血で、母ピュアチャプレットはクロフネを父に持つ牝馬だったため、リリーノーブルには持続力と牝馬らしい柔らかさの両方を連想させる血統構成がありました。
基本データはJRA公式の競走馬情報やJBISサーチでも確認でき、競走馬名鑑としては信頼できる入口になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 馬名 | リリーノーブル |
| 欧字表記 | Lily Noble |
| 生年月日 | 2015年3月15日 |
| 性別 | 牝馬 |
| 毛色 | 鹿毛 |
| 父 | ルーラーシップ |
| 母 | ピュアチャプレット |
| 母の父 | クロフネ |
| 生産牧場 | ノーザンファーム |
| 調教師 | 藤岡健一 |
馬名の意味は百合と気品に由来するとされ、華やかな牝馬クラシック路線で上位を走った実績と名前の印象がよく重なります。
通算成績
リリーノーブルの通算成績は6戦2勝で、着順内訳は2勝、2着2回、3着2回、着外なしという非常に整った内容です。
競走馬の評価では重賞勝利の有無が大きく見られがちですが、GⅠで2着2回、3着1回という内容は、勝ち切れなかった馬というよりも世代最上位に食い込んだ馬として見るべきです。
全戦で馬券圏内に入った点は、コンディション、レース運び、相手関係が変わっても能力を大きく崩さなかった証拠です。
- 通算6戦2勝
- 2着2回
- 3着2回
- 着外なし
- 総賞金1億3809.9万円
- GⅠで3度馬券圏内
現役期間は長くありませんでしたが、名鑑で見るべき焦点は勝利数よりも、強豪相手に毎回上位へ入った再現性の高さです。
新馬戦
リリーノーブルのデビュー戦は2017年10月28日の東京芝1600メートルの2歳新馬戦で、2番人気に支持されて初戦から勝利しました。
この一戦では内田博幸騎手が騎乗し、のちにクラシック路線で活躍する馬らしく、直線の長い東京マイルで能力を示したことが大きな意味を持ちます。
着差は0.6秒で、単に新馬戦を勝っただけではなく、初出走の段階から相手をはっきり離して勝ち切った点が印象的です。
新馬戦は競走馬の適性がまだ見えにくい舞台ですが、東京芝1600メートルでの勝利は、スピードだけでなく最後まで脚を使える持続力を示す材料になりました。
このデビュー勝ちは、その後の白菊賞や阪神ジュベナイルフィリーズへつながる重要な第一歩であり、リリーノーブルの評価を早い段階で押し上げたレースでした。
白菊賞
2戦目の白菊賞は2017年11月26日に京都芝1600メートルで行われ、リリーノーブルは1番人気に応えて連勝を決めました。
このレースから川田将雅騎手が騎乗し、以後の主要レースでもコンビを組む流れができたため、馬の成長過程を継続的に引き出すうえでも重要な一戦でした。
相手には後に重賞戦線で存在感を見せるスカーレットカラーもおり、勝利の価値は単なる500万下勝ちにとどまりません。
京都外回りのマイル戦で折り合いを保ちながら勝ち切ったことは、阪神ジュベナイルフィリーズへ向かううえで大きな信頼材料になりました。
新馬戦と白菊賞を連勝したことで、リリーノーブルは早い時期から完成度の高い牝馬として評価され、2歳女王決定戦で有力馬の一角に数えられる存在になりました。
阪神ジュベナイルフィリーズ
リリーノーブルが初めてGⅠの舞台に立ったのが、2017年12月10日の阪神ジュベナイルフィリーズです。
結果はラッキーライラックの2着で、勝ち馬との差は0.1秒という僅差でした。
このレースでは3番人気に支持され、初めてのGⅠでも大きく崩れず、直線でしっかり脚を伸ばして世代上位の力を示しました。
2歳牝馬GⅠで2着に入ったことにより、リリーノーブルは単なる連勝馬ではなく、翌年のクラシックを視野に入れる中心候補へ評価を高めました。
この時点でラッキーライラックとの差はわずかであり、翌春のチューリップ賞、桜花賞、オークスへ続くライバル関係の始まりとしても記憶されます。
チューリップ賞
3歳初戦となった2018年3月3日のチューリップ賞では、リリーノーブルは2番人気で3着に入りました。
勝ったのはラッキーライラックで、リリーノーブルは阪神ジュベナイルフィリーズに続いて同じ相手に先着を許しましたが、桜花賞へ向けた前哨戦として最低限以上の内容を残しました。
休み明けの始動戦で上位を確保できた点は、クラシック本番へ向けて調整が進んでいたことを示します。
一方で、このレースでは勝ち馬との差も確認され、桜花賞でどのように逆転を狙うかという課題も明確になりました。
前哨戦で完璧に勝ち切るよりも、本番へ向けて状態を上げながら賞金と権利を確保する意味が強く、リリーノーブルの安定感を改めて示した一戦でした。
桜花賞
2018年4月8日の桜花賞で、リリーノーブルは3番人気に支持されて3着に入りました。
勝ったのはアーモンドアイで、2着はラッキーライラックだったため、のちに名牝として語られる馬たちと同じ上位圏に入ったことになります。
桜花賞は阪神芝1600メートルで行われる牝馬クラシック第一冠であり、スピード、瞬発力、折り合い、勝負どころの反応が一度に問われる舞台です。
リリーノーブルは勝ち馬には届かなかったものの、GⅠで再び馬券圏内を確保し、牝馬クラシック路線で確かな地位を守りました。
重賞タイトルに届かなかった印象だけで見ると評価を誤りやすいですが、この桜花賞3着は世代屈指の強豪を相手に崩れなかった大きな実績です。
オークス
2018年5月20日のオークスで、リリーノーブルは4番人気ながら2着に入りました。
勝ったアーモンドアイには先着を許しましたが、2400メートルという距離に延びても高いパフォーマンスを維持した点は、競走馬としての幅を示す重要な材料です。
桜花賞の1600メートルから一気に距離が延びるオークスでは、折り合い、スタミナ、直線での持続力が問われます。
リリーノーブルはその条件変化に対応し、ラッキーライラックに先着して2着を確保したため、単なるマイラーではなくクラシックディスタンスでも戦える馬だったことを証明しました。
結果的にこのオークスが現役最後のレースになったため、リリーノーブルの競走馬としての記憶は、世代最強牝馬に迫った東京芝2400メートルの好走と強く結びついています。
引退理由
リリーノーブルはオークス後に右前第一指骨の剥離骨折が判明し、その後も復帰を目指す過程で脚部不安に悩まされました。
2019年7月には現役引退と繁殖入りが報じられ、JRAの競走馬情報でも抹消年月日が2019年7月11日とされています。
競走能力が衰えたから引退したのではなく、クラシック上位級の力を見せた直後に故障で戦線を離れたため、ファンの間では未完の名牝という印象が残りました。
もし秋華賞や古馬牝馬路線へ進めていればという想像は自然に浮かびますが、脚元への負担を考えると繁殖入りは馬の将来を守る判断でもありました。
引退に関する経緯は競馬ラボの引退報道でも確認でき、オークス後の故障から復帰困難と判断されるまでの流れを補足できます。
レース内容から見えるリリーノーブルの強さ

リリーノーブルの強さは、派手な末脚だけで語るよりも、どの舞台でも自分の力を出せた総合力として見ると理解しやすくなります。
東京、京都、阪神という異なる競馬場で好走し、1600メートルから2400メートルまで結果を残したため、条件限定の馬ではありませんでした。
特にGⅠで相手にしたラッキーライラックやアーモンドアイは同世代を代表する存在であり、その中で毎回上位に残った事実がリリーノーブルの実力を支えています。
マイル適性
リリーノーブルの最初の適性は、芝1600メートルで分かりやすく表れました。
新馬戦、白菊賞、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、桜花賞と、現役6戦のうち5戦がマイル戦であり、そこで2勝2着1回3着2回という安定した結果を残しています。
| マイル戦 | 着順 | 相手関係 |
|---|---|---|
| 新馬戦 | 1着 | 初戦で完勝 |
| 白菊賞 | 1着 | 1番人気に応える |
| 阪神JF | 2着 | ラッキーライラックと接戦 |
| チューリップ賞 | 3着 | 桜花賞前哨戦で上位 |
| 桜花賞 | 3着 | アーモンドアイ世代で好走 |
マイル戦で毎回上位に入ったことから、速い流れへの対応力と直線で脚を使う持続力がリリーノーブルの基礎能力だったと見られます。
距離延長
リリーノーブルの評価を一段上げたのは、オークスで2400メートルに対応したことです。
桜花賞で3着だった馬がオークスで距離延長に苦しむ例は珍しくありませんが、リリーノーブルは東京の長い直線で最後まで踏ん張り、2着を確保しました。
父ルーラーシップの血統背景を考えると距離延長への下地はありましたが、実際のレースで折り合いを保ち、末脚を使い切ったことには大きな価値があります。
- 折り合いを保てた
- 東京の直線で粘れた
- 桜花賞上位組と再戦できた
- ラッキーライラックに先着した
- 距離不安を結果で払拭した
オークス2着という結果は、リリーノーブルをマイルの有力馬ではなく、クラシック全体で能力を示した牝馬として記憶させる決定的な実績です。
安定感
リリーノーブルの最大の特徴は、全6戦で一度も4着以下にならなかったことです。
デビュー戦からGⅠまで相手のレベルが上がり続けたにもかかわらず、常に3着以内に入ったことは、能力の下限が非常に高かったことを示します。
競馬では展開、枠順、馬場、相手関係によって結果が大きく変わりますが、リリーノーブルは複数の条件をまたいでも大きく崩れませんでした。
この安定感は馬券的な信頼だけでなく、競走馬としての完成度や精神面の強さを評価するうえでも重要です。
重賞未勝利という表記だけでは伝わりにくいものの、全戦馬券圏内という事実はリリーノーブルを名鑑で紹介する際の中心的な魅力になります。
血統背景がリリーノーブルの個性を支えた
リリーノーブルの血統は、父ルーラーシップからくる持続力と、母ピュアチャプレットのスピード要素が組み合わさった形で見ると理解しやすくなります。
父系にはキングカメハメハ、エアグルーヴ、トニービンなど日本競馬で重要な存在が並び、母系にはクロフネとサンデーサイレンスの影響も入ります。
この血統構成は、マイルで先行力と反応を見せつつ、オークスの2400メートルでも踏ん張れたリリーノーブルの実戦内容とよく重なります。
父ルーラーシップ
父ルーラーシップはキングカメハメハを父に持ち、母にエアグルーヴを持つ良血馬です。
リリーノーブルには、ルーラーシップ産駒らしい大きなフットワークと、長く脚を使う持続力が感じられます。
| 血統要素 | 名鑑での見方 |
|---|---|
| キングカメハメハ | 総合力の土台 |
| エアグルーヴ | 牝馬らしい品格 |
| トニービン | 東京向きの持続力 |
| ルーラーシップ | 距離延長への対応力 |
オークスで距離延長をこなした背景を血統から考えると、父系にあるスタミナと持続力の要素は見逃せません。
母ピュアチャプレット
母ピュアチャプレットはクロフネを父に持つ牝馬で、リリーノーブルにスピードと前向きさを伝えた存在として見ることができます。
母の父クロフネは芝とダートの両方で語られる名馬で、産駒や牝系にパワーとスピードを与えるイメージが強い血です。
リリーノーブルが2歳時からすぐに結果を出し、マイル戦で高い完成度を見せた背景には、母系の早い時期から動ける資質も関係していたと考えられます。
- 母はピュアチャプレット
- 母の父はクロフネ
- 母の母はバプティスタ
- 母系にサンデーサイレンス
- 早期完成を感じさせる構成
父系の持続力だけではなく、母系のスピードと前向きさがあったからこそ、2歳GⅠからクラシックまで上位を保てたと整理できます。
牝系の魅力
リリーノーブルの魅力は、父や母の名前だけでなく、牝系全体から伝わるしなやかさにもあります。
母の母バプティスタにはサンデーサイレンスの血が入り、日本の芝競馬に求められる瞬発力や軽さを補う背景になっています。
そのため、リリーノーブルはパワー型に寄りすぎず、阪神のマイルGⅠでも東京のクラシックディスタンスでも対応できるバランスを持っていました。
血統表だけを見ると多くの名馬の名前に目が向きますが、実際のレースぶりでは前向きさ、折り合い、長く脚を使う力が一体となって表れていました。
競走馬名鑑としては、リリーノーブルを単なるルーラーシップ産駒ではなく、父系と母系の長所がうまくかみ合った牝馬として記録しておきたいところです。
繁殖牝馬として残した期待

現役引退後のリリーノーブルは繁殖牝馬となり、競走馬として見せた素質を次世代へつなぐ立場になりました。
重賞タイトルに届かなかった馬であっても、GⅠで何度も好走した牝馬の繁殖価値は高く、産駒がどのような能力を受け継ぐかは競馬ファンにとって大きな関心事です。
特にリリーノーブルは、父ルーラーシップ、母父クロフネという血統背景を持つため、配合相手によってマイル寄りにも中距離寄りにも可能性を広げられる繁殖牝馬でした。
産駒一覧
リリーノーブルの産駒情報を見ると、モーリス、キズナ、エピファネイア、コントレイルといった有力種牡馬との配合が確認できます。
競馬ラボの繁殖牝馬情報では、デンクマール、アウダーシア、リリーノーブルの2024、リリーノーブルの2025などが掲載されています。
| 産駒名 | 父 | 名鑑での注目点 |
|---|---|---|
| デンクマール | モーリス | 初仔として注目 |
| アウダーシア | キズナ | 2番仔として関心 |
| リリーノーブルの2024 | エピファネイア | クラシック配合の期待 |
| リリーノーブルの2025 | コントレイル | 良血同士の配合 |
産駒情報は競馬ラボの繁殖牝馬ページでも確認でき、今後の更新によって評価が変わる可能性があります。
デンクマール
初仔のデンクマールは父モーリスの牡馬で、リリーノーブルの繁殖牝馬としての評価を考えるうえで最初に注目される存在です。
日刊スポーツは2024年12月14日のひいらぎ賞で、デンクマールが逃げ切ってデビュー2連勝を飾り、勝ち時計1分32秒4が2歳コースレコードだったと報じています。
母リリーノーブルがマイルからクラシックディスタンスまで結果を残した一方で、デンクマールは父モーリスの影響もあり、力強さとマイル適性を感じさせる走りを見せました。
- 父はモーリス
- 母はリリーノーブル
- 初仔
- ひいらぎ賞勝ち
- マイルで注目
デンクマールの活躍は、リリーノーブルが競走成績だけでなく繁殖面でも注目を集める理由を分かりやすく示しています。
アウダーシア
アウダーシアは父キズナの牡馬で、リリーノーブルの2番仔として紹介されることが多い産駒です。
キズナはディープインパクト系の種牡馬として芝中距離のイメージが強く、リリーノーブルの持続力や母系のパワーとどのように結びつくかが配合上の見どころになります。
モーリス産駒のデンクマールとは違い、キズナ産駒のアウダーシアには、切れ味と成長力のバランスが注目されます。
産駒を名鑑として追う場合は、母の競走実績だけでなく、父が変わることでどの距離や脚質に寄るのかを比べると理解が深まります。
リリーノーブルの産駒は頭数が限られるからこそ、それぞれの走りが母の評価や牝系の印象に直結しやすい点も興味深いところです。
リリーノーブルを名鑑で評価する視点
リリーノーブルを評価するときは、重賞未勝利という一語だけで結論を出さないことが重要です。
同世代にはアーモンドアイとラッキーライラックという極めて強い牝馬がいて、その2頭と何度も戦いながら上位に入った事実が、成績表以上の価値を生んでいます。
競走馬名鑑では、勝ったレースだけでなく、どの相手にどの舞台でどれだけ迫ったかを見れば、リリーノーブルの立ち位置がより正確に見えてきます。
世代比較
リリーノーブルの世代比較では、アーモンドアイとラッキーライラックの存在を避けて通れません。
桜花賞ではアーモンドアイ、ラッキーライラックに続く3着で、オークスではアーモンドアイに続く2着となり、牝馬クラシックの中心メンバーとして走りました。
| レース | リリーノーブル | 主な先着馬 |
|---|---|---|
| 阪神JF | 2着 | ラッキーライラック |
| チューリップ賞 | 3着 | ラッキーライラック |
| 桜花賞 | 3着 | アーモンドアイ |
| オークス | 2着 | アーモンドアイ |
勝ち馬だけを見れば届かなかった印象になりますが、歴史的な名牝たちと同じレースで毎回上位に残ったこと自体が高い評価につながります。
重賞未勝利の見方
リリーノーブルは重賞を勝っていないため、表面的な実績ではタイトルホルダーより控えめに見えることがあります。
しかし、GⅠで2着2回と3着1回を記録している馬は、重賞1勝だけで終わった馬よりも高く評価される場面が少なくありません。
競走馬の価値は勝利数だけではなく、出走したレースの格、相手の強さ、着差、安定感、故障によるキャリアの短さを含めて考える必要があります。
- GⅠで2着2回
- GⅠで3着1回
- 全戦3着以内
- クラシックで好走
- 短い現役生活
- 強豪世代で上位
リリーノーブルは、重賞未勝利でも名鑑で大きく扱う価値がある代表的な牝馬の一頭です。
記憶に残る理由
リリーノーブルが競馬ファンの記憶に残るのは、成績の整い方と未完の印象が同時にあるからです。
もしオークス後も順調に使えていれば、秋華賞や古馬牝馬重賞でタイトルを取れたのではないかという余白が残っています。
また、アーモンドアイ世代のクラシックを語る際に、桜花賞とオークスで上位に入ったリリーノーブルを外すと、当時の牝馬路線の厚みを正しく伝えられません。
短いキャリアで鮮明な結果を残した馬は、長く走った馬とは別の形で印象に残ります。
リリーノーブルは、勝ち切れなかった悔しさと、どの舞台でも崩れなかった信頼感の両方を持つ馬として語り継がれる存在です。
リリーノーブルの記憶は産駒にも受け継がれる
リリーノーブルは、通算6戦2勝ながら、阪神ジュベナイルフィリーズ2着、桜花賞3着、オークス2着という濃い戦績を残した牝馬です。
デビューから一度も4着以下にならなかった安定感は、単なる善戦馬という言葉では片付けられない強みであり、同世代の強豪と何度も渡り合った事実が評価を支えています。
父ルーラーシップ、母ピュアチャプレット、母父クロフネという血統背景は、マイルでの完成度とオークスでの持続力を両立させる土台になりました。
引退は脚部不安によるもので、競走能力を十分に使い切る前に現役を終えた印象があるため、ファンの間では未完の名牝として語られやすい存在です。
繁殖牝馬としてはデンクマールやアウダーシアなどの産駒を残しており、リリーノーブルの名は競走成績だけでなく次世代の走りを通じても記憶されていきます。



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